24/04/26 23:39:42.95
(>>1からの続き)
◆男性はDVの被害にあいやすい
(中略)
内閣府が2020年にまとめた「男女間における暴力に関する調査」によれば、
配偶者から「身体的暴行」「心理的攻撃」「経済的圧迫」「性的強要」
のいずれかの被害に遭った経験があると答えた男性は、18.4%もいた。
女性も25.9%と、約4人に1人の計算で被害を受けていることに
なるが、男性も約5.4人に1人であり、決して少ないわけではない。
(中略)
◆理想的弱者である「女性・子ども」
ではなぜ、「男性は強者」だと思いこんでしまうのだろうか。そこには「理想的な被害者」という概念がある。
理想的な被害者とは、1980年代、ノルウェーの社会学者であるNils Christieが提唱した言葉である。人は犯罪の
被害に遭った方を平等に扱うことができず、特定の被害者のみを「まっとうな被害者」に感じるという考え方だ。
「理想的な被害者」に当てはまるリストは次の通りである。
(1)被害者が脆弱であること
(2)被害者が尊敬に値する行いをしていること
(3)被害者が非難されるような場所にいなかったこと
(4)加害者が大柄で邪悪であること
(5)加害者とは知り合いでないこと
(6)自らの苦境を広く知らせるだけの影響力を有すること
リストを見ると、女性の方が「理想的な被害者」となりやすいことがわかる。
(中略)
(次へ続く)