23/07/27 08:10:39.99
URLリンク(www.nikkei.com)
URLリンク(aska-theater.com) 兼重宏行社長
中古車販売大手のビッグモーター(東京・港)がようやく保険金の不正請求問題について
説明の場を設けた。その内容には多くの疑問が残る。26日に社長を辞任した創業者の兼重宏行氏が
記者会見したが、現場に責任を押しつけるかのような釈明に終始し、かえって闇の深さをさらけ出した。
(中略)
最大の焦点は経営陣がどの程度認識し、関与していたかだ。
兼重氏は「天地神明に誓って知らなかった」と釈明し、組織ぐるみの不正であることも否定した。
にわかには信じがたい。同社では対話アプリのLINEで広く情報が共有されている。
不正の要因となったノルマ至上主義についても経営幹部が関与しているにもかかわらず、
知らぬ存ぜぬを通す。仮に本当に知らなかったとしても、経営者としては失格だ。
その上で、中核事業ではない板金・塗装部門の現場による暴走であるかのような説明に終始した。
「耳を疑った」「こんなことまでやるのかとがく然とした」。まるで他人事のような言い分ではないか。
不正の内部告発に対しても「個人的な確執だと思い込んだ」と、苦しい弁明に追われた。
今後の経営体制にも疑念が残る。兼重氏の後任には社内の役員が昇格した。
未上場の同社は株式市場からの監視も受けず、兼重氏ら創業家は筆頭株主として存続する。
こんな体制で果たして機能不全のガバナンスを刷新できるだろうか。
本当に再建を期すなら外部の資本や人材の受け入れも検討すべきではないか。
会見では元社員という人物が動画投稿サイトで告発している件について、兼重氏が「自分の胸に
手を当てて考えて」と発言する一幕があった。本当に胸に手を当てて猛省すべきはどちらだろうか。