15/11/19 14:32:52.65
(>>1から続き)
プーチン氏は外交でも動いた。
パリ同時多発テロを受け、「わが国は戦争状態にある」と宣言したフランスのオランド大統領と17日、
電話会談を行い、「対IS」の軍事行動の連携で一致した。
プーチン氏は、オバマ米大統領とも15日、G20(20カ国・地域)首脳会合が開かれていたトルコ南部アンタルヤで会談し、
IS掃討の重要性で一致している。
プーチン氏は17日、フランスを「同盟国」と呼び、地中海に展開するロシア海軍と、
原子力空母「シャルル・ドゴール」を主力とするフランス海軍が共同作戦を実施することを明らかにした。
フランスと米国にとって、ロシアは仮想敵国の1つであり、
オランド、オバマ両氏は、ロシアによるクリミア半島編入を強く批判していた。
シリア空爆をめぐっても、「アサド政権打倒」を目指す仏米と、「アサド政権温存」を狙うロシアは距離があったが、
IS殲滅という共通目標によって、事実上の棚上げとなった。
国際政治の構図がガラリと変わった。
オランド氏は同日、NATO(北大西洋条約機構)の同盟国であり、
対ISの「有志国連合」を形成する米国のケリー国務長官とパリで会談し、
IS掃討のため空爆を強化することを確認。
仏米空軍はこれを受け、ISが首都と称するシリア北部ラッカを空爆した。
オランド氏は24日にワシントン、26日にモスクワを訪問し、
オバマ氏、プーチン氏と相次いで会談する。
ISを殲滅させる多国籍軍の大規模攻撃に向けた調整をするとみられる。
(>>3へ続く)