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(>>1から続き)
■「霧島酒造は旧薩摩藩」という本家意識
同組合は、鹿児島の芋焼酎が減少したのは、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減のほか、
ウイスキーなど焼酎以外の酒類に消費が流れたのが響いたとしている。
同組合は「本家本元の面目を取り戻したい」とトップ奪還に向け、
鹿児島の焼酎をアピールするキャンペーンなどをこれから積極的に展開する考えだ。
一方、宮崎には芋焼酎「黒霧島」をつくり、焼酎メーカー売上高で3年連続1位を獲得した霧島酒造(都城市)がある。
全国的な営業活動で販路を拡大した「黒霧島」は地域を問わない人気で、
最近は「白霧島」も売り出してさらに攻勢に出ており、宮崎県全体の出荷量を牽引した。
鹿児島は芋焼酎が減ったあおりを受け、麦や米などを含む本格焼酎全体の出荷量でも前年度比6.4%減と、
3.8%増の宮崎に抜かれて10年にわたり死守してきた焼酎全体での全国1位の座も奪われた。
「鹿児島陥落」のニュースを受け、ネット上には「鹿児島が宮崎に抜かれるなんて」「よりによって宮崎とは」など悔しさのあまりか、
宮崎に恨みをぶつけるようなコメントが見かけられるとともに、「焼酎の本家に勝った」「よくやった宮崎」と宮崎称賛の言葉も並ぶ。
これには、歴史的背景などもあり、鹿児島、宮崎両県とも隣県に複雑な感情を抱くという事情もある。
宮崎をトップに押し上げた最大の功労者である霧島酒造は都城市のメーカー。
その都城市はかつて薩摩藩に属していただけに、鹿児島側には未だに「あそこは薩摩」という意識も根強く、
「都城は薩摩だから、やっぱり鹿児島がトップだ」「結局は薩摩の勝ち」と話す人もいるほどだ。
ただ、サイト上には「県の勝負というより、霧島酒造の独り勝ちってだけでしょ」
「黒霧島に対抗できるメーカーがないだけ」と焼酎業界全体への辛口な意見も並んでいる。
(以上)