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(>>1から続き)
イスラム国壊滅の機運が高まれば高まるほど、同組織の思うツボという見方もある。
「向こうが狙っているのは、第5次中東戦争からの第3次世界大戦だ。
それほどシリアという国は不安定で“弾薬庫”と言える。その引き金をイスラム国が引こうとしている」と神浦氏。
憎しみの連鎖は“大義なき戦争”と言われた2003年のイラク戦争が起点になっている。
これによりイラクの旧フセイン政権は崩壊し、一方で同国内の混乱に乗じて反米を唱えるイスラム国の前身組織が誕生した。
隣国のシリアでは11年にアラブ各国で活発になった民主化運動「アラブの春」の影響が及び、
現在もアサド政権と反政府組織が内戦中。中東地域のパワーバランスが崩れたことで、虐げられる人々が大勢出た。
現在はイスラム国が“悪”だが、空爆や地上戦が拡大して
イスラム国の支配エリアに住む子供や民間人に甚大な犠牲が出た場合どうなるか。
イスラム国は声高に「米国のせいで罪のない人が殺された。もとはといえば、おまえらが悪いんだ」とアピールするだろう。
神浦氏は「あの地域のイスラム教徒には少なからず反米感情がある。そこを刺激された場合、どうなるか分からない。
加えてシリアのアサド政権の後ろにはロシアとイランがいる。
同じイスラム教徒でもスンニ派とシーア派がある。イスラエルの問題もある。
米国の立ち回りひとつで、何が起きてもおかしくない。逆を言えばイスラム国は、もっと米国を引きずり出したいはずだ」と見る。
一連のイスラム国の蛮行を受けて、米国でも地上部隊投入の議論が深まっているが、
オバマ大統領は慎重な姿勢を崩していない。
残虐行為で挑発を繰り返すイスラム国に対しては冷静な対応が求められる。
(以上)