07/06/17 12:48:56 .net
(明治時代から分厚いメガネ萌えはあったようです)
近眼たらんことを好み、眼鏡を用ひてまで近眼たらんとし、
又た眼鏡を以てするも近眼たり得ざる者は、近眼鏡を常用して、
其近眼たることを衒はんとするの傾向あり事実あるは、
一体全体、如何なる理由であるか。
分析的、解剖的に観れば、徴兵忌避を目的とするもの、
勉強家と見られんとするもの、ハイカラ根性のお洒落と、
人に勉強家と思はれんとする二道かけたるもの、学者には近眼者多く、
近眼の度の強弱は、学殖の深浅を知る計量器(メートル)であるかの如き一種の迷信に囚はれたるもの、
近眼鏡を掛けざれば何となく学生にあらざるが如く、巾が利かざるが如く思はるゝ稚気(ちき)よりするもの、
単に満々たる衒気よりするもの等に・・・・・