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奥山仙台市長・任期残り半年 再選へ決断時期焦点
奥山恵美子仙台市長の１期目の任期満了まで２１日で半年となった。奥山氏は態度を明らかにしていないが、
再選を狙うのは既定路線との見方が大勢だ。自民、民主、公明、社民各党系の市議会与党会派は、東日本大震災
からの復興に取り組んだ手腕を評価していることもあり、
現段階で対立候補擁立の動きは鈍い。当面の焦点は、奥山氏の立候補決断がいつになるかに絞られている。
２０日に始まった市議会２月定例会代表質疑。登壇した３人全員が奥山氏の再選意欲をただした。「残された期間の職務を全うする」。「一日一日、業務に突き進む」。奥山氏はけむに巻くような答弁を繰り返した。
公式発言は素っ気ないが、再選へ意欲がにじむ場面もある。１月２０日に市内であった「ろうあ新成人を祝うつどい」。祝辞で「１年後は『成人おめでとうございます』と手話であいさつします」と口を滑らせた。
奥山氏は市役所出身。独断専行との批判があった梅原克彦前市長とたもとを分かつ形で２００９年３月に副市長を辞職し、同年７月の市長選に立候補した。自民党系と民主、公明、社民各党の市議の後押しを受けて新人６人の争いを制した。
震災対応では、迅速ながれき処理や被災者の住宅再建への独自支援策を実現した。１期目最後となる新年度予算案には、１５年度開業予定の地下鉄東西線沿線の活用策や子育て施策充実に重点配分。復興後の市政の針路を見据え、独自カラーをにじませた。
「失点もなく安全運転」。１期目を消極的ながらも評価する市議は多い。与党系会派代表は「復興計画期間中に首長が代わるのは好ましくない」と言い切る。与党会派の大半は奥山氏が立候補を決断すれば、支持に回るとみられる。
現時点で対立候補を模索するのは共産党だけ。野党的立場を取るみんなの党の会派「みんなの仙台」は２月定例会閉会後、候補者を公募するかどうかを決める。
任期満了は８月２１日。この間には参院選があり、その動向も市長選の構図に微妙に絡みそうだ。
2013年02月21日木曜日
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