16/04/20 09:24:56.88 e0r/z1SU0.net
調整会議初会合
愛知県と名古屋市 対立課題は議論せず
愛知県と名古屋市の「調整会議」の初会合が19日、県庁で開かれた。類似の施設建設や重複する事業を防ぐために
改正地方自治法で設置が定められたトップ協議の場で、全国2番目の開催。しかし、県と市で意見が対立する事業は
議題に上がらず、二重行政の回避に向けて課題を残した。
大村秀章知事と、河村たかし市長が出席したこの日の会議は、観光や産業振興など、既に共同で進めている施策の
連携確認にとどまり、30分で終了した。次回開催は夏ごろの予定だ。
ただ、県と市の間には、調整が必要な課題も少なくない。県は2016年度、同県常滑市の中部国際空港島での大規模
展示場の建設や、県体育館(名古屋市中区)の改修事業に着手する。しかし、名古屋市は同市港区での展示場整備を提案し、
県体育館は現在の場所からの移転を求めている。展示場の総事業費は約350億円、県体育館の改修も同約35億円の大事業だ。
大村知事は「今回は店開き」としながらも「(調整会議は)個別事案を話す場所ではない」と説明。河村市長も「タイミングと
雰囲気がある」と述べ、両事業とも会議のテーマにならないとの考えを示した。
一方で、大村知事は「複雑に入り組む事業をいろいろな場面で協議している県市は他にない」と愛知県と名古屋市の連携を自賛。
河村市長も「焼酎を飲みながらしょっちゅう話している」と述べ、両首長の緊密ぶりをアピールした。
新潟大の田村秀(すぐる)教授(地方自治)は「首長は政治的なメンツがあるので、テーマ選定の段階から経済人など第三者の
目線を入れたほうがいい」と指摘している。
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