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河村市長、パスタの本場イタリアできしめんＰＲ
名古屋市の姉妹都市イタリア・トリノ市を訪れている河村たかし市長と市議会代表団が２８日夕
（日本時間２９日未明）、トリノ市民に名古屋名物のきしめんを振る舞った。名古屋の知名度を
上げるため、パスタの本場イタリアで、あえて挑戦した初めての試み。舌が肥えたイタリアっ子も
きしめんのつるつる感を気に入った。
イタリア北部のトリノ市は人口１００万人で、自動車メーカー・フィアットの本拠地がある。
名古屋とは愛・地球博（愛知万博）が開かれた２００５年に姉妹都市を締結した。
きしめんイベントは、トリノの東洋美術館で行われ、招待客や地元メディアなど１００人が詰め掛けた。
河村市長は「きしめんはサムライ時代からの質素な食べ物」と紹介。愛知県産小麦「きぬあかり」のめんに、
県産白しょうゆと名古屋コーチンのだしを使ったつゆをかけて、振る舞った。
会場にだしの香りが広がる中、招待客はフォークで賞味した。最初に試食した美術館館長のフランコ・リッカ
さんは「繊細な味わい。スープもすごくおいしい」と絶賛。ブランチャルゲ・マウリツィオ副市長は「これは
トリノのどこで買えるか」と２杯目を頼み、ご満悦だった。
若い世代にも受け入れられたようで、トリノ郊外の宮殿職員パトローチッア・ライエーリさん（２６）は
「だしの魚臭さもなく、異国情緒あふれる味はトリノでも受けるはず」と太鼓判。照明デザイナーのファビオ・
プリンチバッレさん（４７）は「イタリア人は食文化にこだわりがあるので、きしめんだけではＰＲは足りない」
と提言した。
イベントを終えた河村市長は「きしめんを通して相互の交流が深まり、トリノ人にとって、行ってみたい街
ランキングに名古屋が挙がるのを楽しみにしている」と話した。
河村市長のイタリア訪問は３１日までで、トリノ市長やトリノ商工会議所会頭と懇談する。市議会の代表団は
１１月５日までの日程でフランス、ドイツも歴訪。フランス・ランス市では、名古屋市美術館とランス市美術館の
交流に関する覚書を交わす予定。
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