13/08/05 NY:AN:NY.AN 2DECbtw40.net
村上氏が初当選 大治町長選
大治町長選は四日、投開票され、無所属新人で元町議会副議長の村上昌生氏(55)が、いずれも無所属新人で
元町議の広田幸治氏(30)=日本維新の会推薦=と豊田さか江氏(63)を破り、初当選した。投票率は43・57%で、
三年前の前回より0・01ポイント上がった。
村上氏は、海部地域との連携強化やコンパクトな町づくり、子育て支援課の新設などを掲げた。
広田氏は町民税の5%減税、豊田氏は合併に向けた地域整備などをそれぞれ訴えたが、及ばなかった。
今回の選挙は、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で六月に摘発された前町長の辞職により実施された。
同日投開票された町議補選(被選挙数二)は、いずれも無所属新人で町商工会理事の松本英隆氏(43)と、雑貨卸売業の
林哲秀氏(63)が当選した。当日有権者数は二万三千百四十五人。
◇大治町長選開票結果
当 4,652 村上昌生55 無新<1>
3,700 広田幸治30 無新
1,594 豊田さか江63 無新
全票終了
◆「堅実な町政目指す」
四日に投開票された大治町長選で、三つどもえの戦いを制した無所属新人で元町議会副議長の村上昌生さん(55)は
「いただいた票の重みを受け止め、明日からの町政に反映していきたい」と意気込みを語った。
午後十時十五分ごろ、当確の一報が堀之内の事務所に入ると、集まった支援者から大きな拍手と歓声が湧いた。
村上さんは「政治のパフォーマンスはもう必要ない。やれることを堅実にやる町政を目指す」と決意を語った。
一方、町民税の5%減税などを訴えた無所属新人で元町議の広田幸治さん(30)は本紙の取材に「町政への不満の
受け皿になり得たが、自分の努力不足と組織の差が結果に出た」と敗戦の弁。
合併に向けた地域整備などを訴えた無所属新人で元町議の豊田さか江さん(63)は「最後(の選挙)ということで
皆さんに全力を尽くしていただいた」と振り返った。
◆“再出発”へ 丁寧なかじを
【解説】
道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発された前町長が七月に辞職したことにより実施された今回の選挙。大治町の
有権者は、「町の信頼を取り戻す」と選挙戦に臨んだ村上さんを、町政の新たなかじ取り役に選んだ。
村上さんは、海部地域との連携強化やコンパクトな町づくりなど、派手さはないが堅実な町の将来像を打ち出した。
町長不在で空白が生まれた町政を落ち着かせるために、町民が安定した運営に期待を寄せたという見方ができる。
ただ、組織を持たず「改革」を掲げた広田さんに票数で追い上げられたことは、一定の民意の反映として真摯(しんし)に
受け止めるべきだろう。投票率も43・57%と低迷し、選挙で有権者の町政への関心が高まったとは言い難い。
「行政、議会、住民がタッグを組んだ町づくりを目指したい」と訴えた村上さん。さまざまな町民の声を丁寧に受け止め
“町政の再出発”を着実なものにしてほしい。
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