26/08/08 06:01:33.98 JMovyVzB.net
>>181
ちくま学芸文庫で復刊された
「太宰治との七年間」という本を見つけた。
早速読んでみたら
昭和17年に交わされた次の対話が目を引いた。
「作品のほかに一」と私は、
湿った砂に沈んできた下駄の位置を変えながら、いった。
「なにか、おやりになりたいことがありますか」
「そううだね」と太宰さんは、まだ海を見つめて、真面目に考えて、
「一流の人物の訪問記を書いてみたいね。作家は、同類で意味ないんで、
そのほかなら、政界でも、学会でも、芸能界でもいいんだ。
とにかく超一流の人物を次々に訪問して、
その印象記を書いてみたいんだね。そんな企画をするところがあったら、
いつでもかくがね」
「超一流の人物って、例えばどんな人です?」
「呉清源とか一」といっただけで、つまってしまった。
小林秀雄と岡潔の対談が実現した背景には
こんなこともあったのかもしれない。