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数学の小話 様々な零の発見 大沢健夫 大学への数学 2月号
零の発見 吉田 洋一 先生の本、中学校で学校の図書館にあったのを借りて読んだ記憶あります
いやー、懐かしいな
(参考)
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零の発見
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零の発見: 数学の生い立ち (岩波新書 赤版 49) 新書 – 1979/4/20
吉田 洋一 (著)
書評
Amazon カスタマー
5つ星のうち4.0 先駆者の英知に感謝
2020年10月15日に日本でレビュー済み
吉田洋一先生は、難しい概念を優しく解説される本が多い事で有名な先生です。例えば、微分積分学 (現在ちくま学芸文庫出版)(実数の連続(完備化)に関して難問?のε-δ論の概念を詳しく説明)や、ルベグ積分入門 (現在ちくま学芸文庫出版)(数学の様々な分野で登場する速度論の解説が分かり易い)等。
又、語学も堪能で教養本の翻訳も多い。例えば、ポアンカレ著 吉田翻訳 科学と方法(岩波文庫)(自然哲学を具体例と共に解説された名著)や、科学の価値等の翻訳がある。岩波文庫のポアンカレ著作集はどれも面白いので、興味があれば読んでみては如何でしょうか。
又、数学史では以下の本等を監修されています。
現代数学の系譜 シリーズ 共立出版 正田 建次郎氏と共に全14巻を監修されています。
本書は二部構成で、前半は零の歴史と自然数の算法の触りや、二進法を解説し、後半はギリシャ哲学(数学史)や数直線を利用し直観的に実数の連続(完備化)を理解させようと試みている。本書前半は現在当たり前に無意識に使用している、アラビア数字と、位取り記数法に欠かせない”零(0)”に着目し、その歴史と位取り記数法が現在使用されるまでに、様々な経緯で生まれた事を解説されている。
本書では割愛されているが、代数的記号法を取ってみても、その体系を作ったとされるヴィエト(デカルト)でさえ、今の私達が困惑する様な記法を使っている。そう考えると文化とは多様性の元に産まれるのだと改めて感じる次第である。