純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)18at MATH
純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)18 - 暇つぶし2ch1104:132人目の素数さん
24/09/01 14:57:19.77 xqhMXmb+.net
>>990
本書の6章「落ち込んだ気分と、諦める力」の167ページ程から、
「狩猟採集社会の人が、目の前にあるラズベリーの茂みに対して、どれだけ熱意を注いでラズベリーを探すべきか、そしていつやめて次の茂みへ行くべきか」
という、狩猟採集社会でよくありそうな状況を考え、
そこから感情やモチベーションや気分についての進化論的仮説が説明されています。
ラズベリーの茂みを見つけたときは、どんどんラズベリーが取れ、スピードが上がるが、少なくなっていくとスピードが下がる
しかし次の茂みを探すのはエネルギーもかかる。またラズベリーを取りすぎても重くて持ち帰れない。
ではどのタイミングで今の茂みを離れて次の茂みを探しに行ったり、ラズベリー狩りを中断するのがよいのか?
この行動モデルは数理科学的にもちろん定式化することもでき、その解を数学チックに求めることも可能です。
が、ここで「モチベーション」や「気分の浮き沈み」が重要な役割を果たすというのが、進化心理学的な視点です。
つまり、人は単に、次の原則に従えばよく、実際にそうしていることでしょう:
今の茂みをやめて次の茂みへ行く or やめるのは、単にモチベーションが落ちて気分が下がってきたときにそうすればよい
このように、何か決断をするときの指標としてモチベーションや気分があるのだとしたら、モチベーションや気分という心理学的な概念は、このような意思決定を行うときに重要な役割を果たすものとして生じてきたという進化論的説明が可能なのではないか、という主張です。
(もちろん事情はそこまで単純ではなく、いろいろな議論が本ではなされています。)
本ではその後、実際の人生で「何かをやめる・諦める」等の意思決定や重要な決断における、気分やモチベーションの果たす重要さが言及されています。

1105:132人目の素数さん
24/09/01 14:57:59.86 xqhMXmb+.net
>>992
本書を読んでいた時期がちょうど「アカデミアを諦めるかどうか」という決断を迫られていた時期なのもあり、ここに書いてある(少し単純化しすぎですが)「そのような意思決定に答えるためにモチベーションや気分がある」という説明は、とても腑に落ちるものがありました。つまり、現在の自分は数学へのモチベーションや気分が低く、実際抑うつ状態にもなる程だったので、それは自然に考えれば「そろそろ数学をやめて次の茂みを探しに行くのがよいという心のサイン」と解釈できるのではないか、ということです。
この本の記述を読んで、アカデミアを辞めるかどうかという悩みが消え、心に素直に従えばよいのだという気持ちになり、アカデミアを離れることに決めました。
(もちろん上の記述はほんの議論のごく一部分を抜粋したもので、私の理解やその学術的妥当性等については議論の余地があるとは思われますが、少なくとも自分の意思決定においては、このような考え方は非常にしっくりくるものだったという話です。)

1106:132人目の素数さん
24/09/01 14:58:38.23 xqhMXmb+.net
>>993
数学を辞めるのかPermalink
企業就職ということはもう数学を完全に辞めるのかというと、多分そうはならないと思います。詳しく書いていいかは分からないのであまり書きませんが、企業での業務内容も(応用ではありますが)数学が多少は関連していることで、研究開発部門なので、論文を読んだりはするようです、が正直仕事内容は働いてみないと分からない and 分かったとしても書いていいか分からないので、あまり言及しないことにします。
仕事以外での数学ですが、むしろ数学が義務ではなくなったことで、趣味として数学ができるのではとちょっと思っています。実際社会人だけど趣味として大学以上のバリバリの専門数学をしている人も観測していますし、自分の分野のarxivを眺めたり集会のスライドを眺めたりくらいはたぶんやると思います。また知り合いによく「君は就職しても普通に論文書きそうだよね」と言われるのもあり、もしモチベと時間と精神的余裕と面白そうなテーマがあれば、論文書いたりとかも続けるかもしれません。が、仕事との兼ね合いということもあるので、正直どうなるかはまだ分かりません。

1107:132人目の素数さん
24/09/01 14:59:07.77 xqhMXmb+.net
>>994
現在の心境Permalink
総じて、アカデミアを離れることに対するネガティブな気持ち(後悔や心残りや未練)はほとんどありません。数学を通して関わっていた人たちもいるので、その人たちと関わる機会が減る寂しさはあるかもしれませんが、まあ数学を完全に辞めるわけではないし、今後も数学の人たちと関わっていく予定ではあるので、あまり気にしていません。
むしろ業務と関連しそうな数学の勉強を最近は楽しくやっており、「久々に数学ちゃんと楽しんでやってる~」という感覚を最近は持っています。

1108:132人目の素数さん
24/09/01 14:59:53.33 xqhMXmb+.net
>>995
まとめPermalink
数学が辛い人は、数学以外の自分や自分の心も大切にして、「数学=人生ではない」「数学よりも心が大事」という視点を持って欲しい
実際に企業へ行く気があまりなかったとしても、研究職以外も検討して行動してみると、「いざとなれば研究職以外でもどうにかなる」という精神的な余裕も出てくるのでおすすめ
ちょっとでも辛かったら気軽に大学の無料のカウンセリングサービスへ行くことをおすすめ(秘密厳守なので誰にもバレないし、行って話を聞いてもらうだけでも楽になる)
あまりに病的に辛いなら、迷わず精神科・心療内科に行くべき(脳内の異常というれっきとした病気なので、薬がちゃんと効いて、徐々に良くなります)
「研究職は辛いけど、好きな数学・研究がいくらでもできて楽しいよ!」という言葉はマイナスな効果をもたらすこともあるということを知っておいて欲しい(そして「数学・研究は辛くて数学が好きかどうか分からないけどけど研究職やってるよ!」という話をもっとみんなして欲しい)
あまりに精神面の話が多くなり、期待していたものと違う内容だったかもしれませんが、アカデミアを離れるにあたって書きたいことを書いたらこうなったので、ご容赦ください。

1109:132人目の素数さん
24/09/01 15:14:13.78 xqhMXmb+.net
960-996 この人は多分躁うつ病だったんだろうとは思うが
いずれにしても自分らしい選択ができてよかったと


1110:思う



1111:132人目の素数さん
24/09/01 15:14:47.85 xqhMXmb+.net
>>997
数学だろうがそうじゃなかろうが自分のしたいことをすればいい

1112:132人目の素数さん
24/09/01 15:15:39.14 xqhMXmb+.net
>>998
やめたければやめればいいし
戻りたければもどればいい

1113:132人目の素数さん
24/09/01 15:16:16.78 xqhMXmb+.net
レイ・スマリヤン曰く
「誰でもしたいようにする権利がある」

1114:1001
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life time: 223日 19時間 17分 20秒

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