23/12/07 21:11:35.97 +z9qd4Kq.net
・下記 木村 達雄先生、万遍なく100点を取る優等生とは、真反対だった
・武道に夢中で、「数学の勉強は全く不十分でした」 と宣うも
・しかし、わずか二ケ月後には「未解決部分をすべて解決して,既約概均質ベクトル空間の分類を完成する事が出来ました」とある
・学生は100点を取る優等生がえらいのだが、プロ数学者は全科目満点よりも、ある専門で120点や200点をたたき出す人がえらいのです
(参考)
URLリンク(nc.math.tsukuba.ac.jp)
数学は体力だ!
木村 達雄 数学系教授(当時)
初出: 筑波フォーラム 45, 104-107, 1996年11月
4.勉強と研究の違い(研究の波動)
大学3年の時に,佐藤幹夫先生(佐藤超関数や概均質ベクトル空間の理論の創始者)の集中講義に出た事がありました。自分の考えた理論を生き生きと説明していく講義にすっかり魅了されてしまいました。内容は難しくて良く分からないのに,何かワクワクするものを感じるのです。このとき,数学は分からなくても感動することがあるのだ,と知りました。のちに大学院の修士1年になったとき私は武術に夢中になり,真剣を使って戦いの集中力や持続力の稽古に没頭してしまいましたが,修士論文を1年後に提出しなければならなくなった頃,京都大学に佐藤幹夫先生を訪ねました。ニコニコしながらコーヒーを入れて下さった先生は「どんな研究をしていますか?」と尋ねられたので「実は武術しかしていませんが数学これから頑張ります」と答えました。先生の顔色が変わり,ものすごく怒られて「君の状態では新しい結果を出すのに一年半はかかる」と言われ,とにかく30分ほど,一対一で研究指導をして下さいました。その時,私は初めて勉強とは全く異なる研究の雰囲気,波動のようなものを感じ,研究はこうするのか,と思いました。
つづく