23/08/12 09:44:46.53 //VgqduW.net
>>173
PDFの中身をチラ見して気づいたが
これは、”(前書き,目次,第1章), 共著・相原義弘,準備中”とあるね
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
野口潤次郎の電網掲示板
[13] 21世紀複素解析入門-コーシー~岡潔 (前書き,目次,第1章), 共著・相原義弘,準備中.
本書の特徴を一言でいえば``コーシーから岡潔まで''である.
ピカールの定理に端を発する一般関数論は, 解析性のみを仮定してどれだけの理論展開が 可能かを追求する理論発展の流れとなった.
岡理論も関数の解析性のみに基づくもので,この範疇に入る.
実変数の微積分学で,一変数では定義域の凸性は意識されない.
2変数以上になって初めて凸性が意味をもつ. 複素関数においても一変数では解析性からくる凸性は自明で意識されない.
しかし,2変数以上になるとこれが非自明な大きな問題になる. この事象の全体像を明らかにしたのが岡理論である.
本書は,実数・ユークリッド空間から始まり,コーシーの積分定理, 留数定理,有理型関数の展開,楕円関数, リーマンの写像定理,ピカールの定理と進む.
その後,多変数関数論に入り,岡の第1連接定理を証明し、 それにより岡の上空移行の定理を示し,近似,クザン問題, 岡原理,多変数の補間問題あたりまでを扱う.
実関数を扱う微積分学においては,一変数の理論の後に多変数の関数の 偏微分や積分を扱う.
同様に,複素関数論においても 一変数の理論の後に多変数の理論を展開するのが自然である.