23/12/02 16:52:19.35 NCBRCihP.net
皮革の中でも元々生えていた体毛まで利用するものは毛皮 (Fur) という。
1001:１３２人目の素数さん
23/12/02 16:53:22.66 NCBRCihP.net
皮とは生物の表面を覆う組織であり、人類は特に動物の皮を利用してきた。
動物の皮膚をそのまま剥ぎ、製品として使用したものを皮という。
皮は乾燥させると硬くなるが、乾燥中に繰り返し揉んだりほぐしたりして加工すると
柔らかさを保つ性質がある。
1002:１３２人目の素数さん
23/12/02 16:54:17.70 NCBRCihP.net
しかし、皮には高温多湿の環境では腐るという大きな欠点があるため、
これを腐らないよう鞣して（なめして）加工したものが革である。
「革」は動物の皮を両手でピンと張ったところを表した文字である。
なめして革に加工できる皮を原皮という。
1003:１３２人目の素数さん
23/12/02 16:55:08.10 NCBRCihP.net
人類の祖先は動物の皮に着目し、これを利用するようになったが、
最初はネズミやウサギなどの小動物が利用されたと考えられている。
最初の皮革の利用は毛皮であった。
皮は有機物であるため、埋蔵状態によっては崩壊してしまい
古代の遺物が残される例は少ない。
考古学としては、これらの少ない遺物、壁画、文献などから
当時の皮革について研究が行われる。
1004:１３２人目の素数さん
23/12/02 16:56:31.16 NCBRCihP.net
例として、約5300年前のミイラであるアイスマンは
革のコート、革のレギンス、毛皮の帽子、干し草を詰めた靴がある。
これらは用途によって意識的に選ばれていたパッチワークで、
コートは家畜化されたヒツジ革4頭分、家畜化されたヤギの革などで作られ、
腰布はヒツジ革、レギンスはヤギ革、靴ひもは牛革、帽子はクマの毛皮であった。
また、これらのなめしの加工としては、
動物性脂肪に漬けたあとに意図的に土に埋める方法
が採用されており、撥水性に優れた性能を持っていた
と試料を分析したグループは述べている。
1005:１３２人目の素数さん
23/12/02 16:57:10.44 NCBRCihP.net
皮革は硬質の樹脂であるプラスチックが発明されるまで
人類が入手できる最も強靭な素材だった。
1006:１３２人目の素数さん
23/12/02 16:58:12.85 NCBRCihP.net
URLﾘﾝｸ(www.hikaku.metro.tokyo.lg.jp)
1007:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:02:01.02 NCBRCihP.net
なめして革に加工できる皮を原皮というが、
原皮になりうるものは脊椎動物の皮に限られている。
また、実用的な皮革に加工するにはコラーゲン線維が十分に絡んでいて
一定の厚みや硬さが必要である
（皮下に十分に脂肪を蓄えて食用に適するよう品種改良されてきた
ニワトリなどは不向きとされている）。
また、革製品の加工に安定供給できるような素材である必要がある。
皮革の材料としては以下の動物が挙げられる。製品種類とともに記述する。
1008:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:03:15.97 NCBRCihP.net
牛
一般的な革であり、革靴に使用される革としては最大数量。
一般に成牛の背中から脇までの皮を使用する。
カウ・ブル等の分類があるが、基本的に全て肉牛の皮である。
表面にエンボス加工を施すことにより、
オーストリッチ（ダチョウ）・ワニ・ヘビ
などの模造をすることも可能である。
外見上の特徴は特に無い。
1009:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:04:15.97 NCBRCihP.net
豚
非常にやわらかい革を作ることも半透明にもできる。
表皮の下には脂肪層があるので、牛革のように厚い革にはできないのが特徴。
摩耗に強いので、ランドセルや靴の内革などに使用される。
三角形にそろった毛穴は一目で豚革と判別でき、価値が低いとして扱われてきたが、
近年は海外ブランドでもデザイン性を生かした衣料製品�
1010:ﾈどに使われるようになった。 特に、柔らかくなめしてガーメント（衣料革）に使われたり、 硬く半透明にして（生皮）ランプシェードなど工作用に使われることもある。 日本から輸出される数少ない革でもある。
1011:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:05:09.46 NCBRCihP.net
馬
臀部以外の比較的柔らかい部分は靴の内革に多く使用される。
他に羊・山羊などの皮も用いられる
1012:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:06:15.69 NCBRCihP.net
カンガルー
近年特に使用が増えた皮革である。
軽くて丈夫なのが特徴で、サッカー選手や陸上選手のスパイクシューズや
オートバイ用ライディングスーツ（革ツナギ）などにも使用される。
世界的に肉牛の需要が減少し、副産物としての牛革が減少するに伴い、
徐々に採用された。
基本部位は肉牛と同じく背中から脇であるが、
カンガルーは二足歩行するため、革の形状も三角形に近い形を成しており、
製造過程で若干の技術的困難が見られた。
外見上は牛革と大差なく、見分けはつきにくい。
1013:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:07:32.58 NCBRCihP.net
その他の哺乳類
ゾウ - 傷に強く頑丈な革である。ワシントン条約で輸入が規制されている。
ウサギ - 毛皮
シカ - 繊維は細いが、からみ合いが粗く、非常に柔らかい革である。
鹿革では、印伝が有名で、特殊ななめしをしたうえに、漆で模様をつけたものである。
クマ - 毛皮。かつて革としても使われていた。
水牛 -バッファローという商品名で流通している革で独特のしぼ感と柔らかさがある。
水にいる生物なので革も水に強い特徴がある。
1014:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:08:11.61 NCBRCihP.net
ネコ - 腹側は三味線に用いられる。
イヌ - 毛皮。毛皮の中で最も保温性が高いと言われている。
トラ - 毛皮
オオカミ - 毛皮
ヒョウ - 毛皮
タヌキ - 毛皮
キツネ - 毛皮
イタチ - 毛皮。ミンク、テンなど。
1015:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:08:40.85 NCBRCihP.net
センザンコウ - ひし形模様の鱗跡が珍重される革。
ビーバー - 毛皮。赤い色が特徴。現在は保護動物のため採取は禁止されている。
ラッコ - 毛皮。現在は保護動物のため採取は禁止されている。
ニホンカモシカ - 毛皮。現在は保護動物のため採取は禁止されている。
1016:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:09:52.83 NCBRCihP.net
オットセイ
アザラシ - 厚みがあり丈夫。革の表面の特徴は頭部から尾部に向け、独特の波状の畝（ウネ）模様がある。
腸は薄く柔軟で防水性が高いため、イヌイットの防水着として用いられる。
パルカと呼ばれパーカーやアノラックの原型となった。
ラクダ - 砂漠地帯の昼夜の激しい温度差により、ラクダの革は一般的に厚く頑丈になる。
但し1頭から取れる皮のうち皮革素材として使用できる面積は少ないと言われる。
生皮を透明に加工したラクダのランプが有名。
トナカイ - ダイヤ柄の型押し模様が施された高級皮革のロシアンカーフ (Russian calf) が有名。
カピバラ
1017:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:10:43.02 NCBRCihP.net
ヒト
人間の皮膚は比較的大きいものの、他の動物に比べ柔弱で実用性は劣るが、
宗教、シャーマニズム、死後に肉体の一部を残す希望、猟奇趣味など、
主に精神的理由から人皮は世界各所で用いられてきた。
（人皮装丁本、エド・ゲイン、アイスランドのネクロパンツ）
1018:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:11:50.97 NCBRCihP.net
皮革の加工
製革の作業には、大きく分けて準備工程、鞣し工程、再鞣・染色・加脂工程、仕上げ工程がある。
1019:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:12:29.68 NCBRCihP.net
準備工程
鞣し（なめし）の前に皮をコラーゲン線維だけに精練する工程。
英語ではBeamhouse Workという。
1020:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:13:07.54 NCBRCihP.net
水漬け
水につけて汚れを落とし、アルカリを加えて原皮の吸水性を高め、防腐剤により腐敗を防止する工程。
1021:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:13:35.22 NCBRCihP.net
フレッシング
皮に付着した脂や結締組織などを除去する工程。
1022:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:14:29.49 NCBRCihP.net
毛の除去
工業生産の場合、硫化ソーダや水硫化ソーダで溶解しながら消石灰で毛根部を緩ませる石灰脱毛が多い。
日本では太鼓用皮などの加工には糠によりバクテリアの働きをかりて緩ませてから物理的に除去する方法が利用される。
1023:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:16:02.93 NCBRCihP.net
なめし
皮には高温多湿の環境では腐るという大きな欠点があるため、
これを腐らなくする加工が鞣し（なめし）である。
皮のコラーゲン線維の原線維は組織内の水分中でペプチド結合により結合した3本鎖のらせん構造になっている。
鞣し（なめし）とは、皮のアミノ酸でできたコラーゲン線維に鞣剤を作用させることで、
水分がない状態でもコラーゲン繊維が癒着せず、らせん構造を維持する状態に変化させることをいう。
鞣し（なめし）のプロセスが理論的に解明されたのは18世紀のことである。
1024:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:17:25.74 NCBRCihP.net
タンニンなめし
切り口（コバ）が茶褐色、型崩れしにくく丈夫、染色しやすい（染料の吸収がよい）、
吸湿性に富む、使い込むほど艶や馴染みがでる、などがある。
反面、タンニンでなめす場合、タンニンを革の中心部分に浸透させるために、
タンニン濃度を徐々に上げる必要がある。
（濃度が高いと表面にだけタンニンが結合し、後で浸透しなくなる）
よって工程数が多くなり、30以上の工程を踏む必要があり、高コストになる。
よく皮革製品で「飴色になる」と表現されるが、
それはこのタンニンなめしによるものである。
手縫いを用いるような鞄等にはタンニンなめしの材料が用いられる。
1025:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:18:31.94 NCBRCihP.net
クロムなめし（通称：Wet-Blue（ウェットブルー））
切り口が青白色、伸縮性が良い、柔軟でソフト感がある、吸水性が低く水をはじきやすい、
耐久力がある、比較的熱に強い、などがある。
衣料用にはクロムなめしが用いられる事がほとんど。
タンニンなめしに比べて工程の省力化からコストを抑えられる反面、
なめし工程上で使うクロムが焼却により化学反応（酸化）を起こし、
人体に有害な6価クロムに変化するので処分の際は注意が必要である。
1026:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:19:17.18 NCBRCihP.net
コンビネーションなめし
タンニンなめしとクロムなめしを組み合わせたもの。
アルデヒドなめし（通称：Wet-White（ウェットホワイト））
環境問題からタンニンなめしの革と同様にクロム（メタル）フリーの革として普及してきている。
クロムなめしに比べてややコストが高めになる。
1027:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:20:23.43 NCBRCihP.net
油脂鞣し
日本に古来伝わる古いなめし法で特に播磨の特産で、
延喜式造皮の項にも類似のなめし方法が載っている。
原皮を川で洗いバクテリアの働きで鞣すとことに特徴があり白い革に仕上がる。
近年は白なめしとも言われる。
熏（ふす）べ革
日本に古来伝わる古いなめし法で煙に含まれるアルデヒド類の鞣作用を利用している。
延喜式造皮の項にも載っている。
同名の着色目的の燻染法とは無関係。
1028:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:22:26.18 NCBRCihP.net
皮革は、一般に衣料品や装身具などに利用されることが多い。
とりわけ、衣服（コート、パンツ、ライディングウェア、消防士の防
1029:火服、溶接作業服、 第二次世界大戦中までのフライトジャケットなど飛行服や潜水艦乗組員、戦車兵の制服など）、 革靴、鞄、ベルト、サスペンダー、椅子の表張りなど、 耐摩擦性、耐火性、引っ張り強度などの耐久性が求められるものに多く使われる。 獣肉食の禁忌のために皮革の供給量が少なく、衣服に使うことが少なかった日本でも、 火事装束には鹿革が多く用いられた。 馬具や球技用の球、野球のグローブ、自転車のサドルなどのスポーツ用品にも多く用いられる。
1030:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:23:30.01 NCBRCihP.net
高価なスポーツカーや高級車では、シートやダッシュボードなどの内装材が総皮革製のものが、
人造皮革であるエクセーヌ（アルカンターラ）が普及した現在においても時折見受けられる。
手触りが良いために比較的普及価格帯に近い自動車でも、ステアリングやシフトノブには
皮革巻きの物が用いられる場合がある。
オートバイのシートにも用いられることがある。
1031:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:24:37.17 NCBRCihP.net
かつては鎧や兜、楯など防具にも多く使用された。
剣や刀の柄にも滑り止めの為に皮革製の紐が巻きつけられ、
野球のバットをはじめとするスポーツ用品の柄や、
オートバイのハンドルバーグリップにも
皮革が滑り止めとして用いられる事があった。
小銃や散弾銃の負い紐（スリング）や銃床の頬当て（チークピース）、
拳銃のホルスター等の軍需品にも皮革は広く用いられた。
合成ゴムが普及する以前は、気密性が要求される手動ポンプ
（ポータブルストーブやランタンのエアポンプなど）や、
空気銃等のピストンのパッキン（ポンプカップ）、
水道用パッキンといった工業製品にも皮革が用いられた。
1032:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:25:36.38 NCBRCihP.net
鮫皮(さめがわ)のワサビおろし器（板鰓類と呼ばれる種類のカスザメなど表皮が使用される。
ザラザラして非常に硬い表皮の特性を利用）、ビリヤードのキュー先端に取り付けるティップ
（革が持つ弾力性と緩衝性を利用）など、皮の特性をうまく利用した製品も多い。
太鼓や三味線、三線などの楽器にも利用される。
1033:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:26:26.99 NCBRCihP.net
一般の皮革製品は、ほとんど何らかの皮革用塗料（ワックスも含め）が塗装してあり、
なめしの時に染色したり、塗装の時にスプレー染色するなど、染料や顔料で着色してある。
1034:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:27:51.97 NCBRCihP.net
環境問題
皮革産業は汚染の激しい産業の一つであり、
原材料である動物の皮を最終製品に変換する過程で使用される多くの化学物質が、
土壌汚染、大気汚染、水質汚染、大気汚染の原因となっている。
持続可能性の観点から、近年では、動物の皮を使用するよりも
環境負荷の低い、合成皮革の研究開発が活発化している。
1035:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:28:37.96 NCBRCihP.net
Apple社は2023年、「すべての製品で皮革の使用をやめる」と宣言。
車や飛行機でも、合成皮革を使う動きが広まっており、
世界の合成皮革市場は2030年までに672億ドル規模に達すると予想される。
1036:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:29:32.76 NCBRCihP.net
1トンの皮を製品に仕上げるまで、20‐80立方メートル（20－80万リットル）の排水が出る。
この水には、クロム、硫化物、窒化物などが大量に含まれる。
また輸送中の皮革には、保存用の薬剤や病原菌が付着している。
1037:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:30:04.11 NCBRCihP.net
�
1038:�国では、動物愛護の観点から動物由来の製品を避ける消費者の増加とともに、 電気自動車のシートや内装に人工皮革を使う動きが広がっている。
1039:１３２人目の素数さん
23/12/02 17:30:58.13 NCBRCihP.net
牛の飼育のためにアマゾンでは6年間で8億本の木が伐採されており、
牛革は森林破壊の要因にもなっている。
森林破壊を伴わない持続可能な牛革の調達が近年求められており、
アディダスやプーマ、マークス&スペンサーのように
認証を受けた業者からの牛革調達を行っている企業が増加している。
1040:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:24:28.32 F4rw1pfp.net
集合と写像
1041:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:27:50.92 F4rw1pfp.net
元、要素
1042:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:28:26.51 F4rw1pfp.net
属する
1043:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:28:49.48 F4rw1pfp.net
含まれる
1044:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:29:33.97 F4rw1pfp.net
a∈A A∋a
1045:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:30:39.46 F4rw1pfp.net
a∉A A∌a
1046:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:34:02.67 F4rw1pfp.net
A=B
1047:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:34:42.17 F4rw1pfp.net
A≠B
1048:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:35:42.78 F4rw1pfp.net
A⊂B A⊃B A=B
1049:１３２人目の素数さん
23/12/02 23:36:09.71 F4rw1pfp.net
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