23/06/11 06:55:06.99 UHPzFVQz.net
>>499
「このように、死後については「知らない」が、それを自覚しているがゆえに、
それについての諸説を冷静に「知る」ことができるし、
ひいてはどちらに転んでも自分や善き生を送った者にとって幸福であることも「知る」ことができ、
だから死を恐れずに善き生をまっとうできる、」
「対照的に、知に対する節度をわきまえない独断論者たちは、どこかでつまずき、
知りもしないことに踊らされ、翻弄され、そうはならない、といった具合に、
「善き生」と「無知の知」はひとつの円環を成し、
「無知の知」は「善き生」にとっての必須条件となっている。」
「ただし、ここでもその前後で「ダイモニオン」による諫止がなかったからこの死は善いことであるとか、
「善人に対しては生前にも死後にもいかなる禍害も起こりえない、また神々も決して彼の事を忘れない」
ことを真理と認める必要があるとか付言していることからもわかるように、
ソクラテスの「無知の知」を背景とした抑制した態度は、単なる不可知論や相対主義に終始するものではなく、
また論理的帰結のみに頼るものでもなく、常にそこを補う神々への素朴で楽観的な信仰などの
「独断」と抱き合わせで成り立っていることに注意が必要と言える。
ソクラテスの思想には全般にわたってこういった二面性が孕まれている。」
「また一般に、ソクラテスは対話を通じて相手の持つ考え方に疑問を投げかける問答法により哲学を展開する。
その方法は自分ではなく相手が知識を作り出すことを�