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前スレ スレリンク(math板:760番)より
URLリンク(izumi-math.jp) 行列における零因子の構造
北 数 教
第42回 数学教育実践研究会
平成14年8月3日(土)
北海道小樽桜陽高等学校
北海道石狩南高等学校
数学科教諭 小栗 是徳
3.零因子とCaylay-Hamiltonの方程式
正方行列に限ると,零因子の存在とその構成は,Caylay-Hamiltonの方程式(以下,CHEと略称)から明快である。
以下,A=(aij):n次正方行列とする。
まず,『Aが零因子⇒detA=0』は背理法によって成立。
この逆が成立することを,CHEから証明すると共に,Aに対してDef8のBを具体的には構成する。
固有値については既知とし,Aの固有方程式をfA(x)=0,CHEをfA(A)=Oとする。
(引用終り)
これはこれで良いと思うが
>>82に示したように
「一次方程式 Ax = O は自明な解しかもたない[7]」(ここにOは零行列)
を使って
正方行列Aの行ベクトルに対して、
一次従属
つまり
Ax = Oの非自明な解の存在から
Rank A <=n-1 がすぐ出る
よって
Rank A=n ←→ Aは正則
Rank A<=n-1 ←→ Aは非正則
となる
そして、 Ax = Oの非自明な列x を零行列Oに埋め込んで
(0・・,x,0・・・)=Xなる正方行列を構成すれば
明らかに行列X≠Oで、AX = O が構成できて、Aは零因子が出る
AX = Oのとき、背理法でAには(左)逆元が存在しないことは、上記の通り(正則行列では、左右の逆行列は一致)
行列が高校数学で復活したらしいから、こんな別証明も教えて良いだろう