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>>902
(URLが通らない)
//www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri/61/5/61_KJ00004304377/_pdf/-char/ja
J-STAGEトップ/日本物理学会誌/61 巻 (2006) 5 号/書誌
数値相対論の進展 (解説)
柴田 大 く東京大学総合文化研究科>
抄録
一般相対論の基礎方程式であるアインシュタイン方程式は,非線形連立偏微分方程式である.
最近の飛躍的進展を,2005年度に発表された結果を紹介しながら解説する.
4 数値相対論の概要
良質な座標の選択が必要となる.下手な座標を選ぶと,ある時刻から先の
進化を追えなくなったり,得られた計算結果の物理的意味
が理解不能になったりするからである.この選択法については,過去10年以上紆余曲折があった
ブラックホールが存在する時空の時間発展を長時間追うことが難しい.
その理由は,ブラックホール誕生後ある程度時間が経過した後に特異点が発生するからである.
特異点では計量が発散するので,数値計算では取り扱えな
い.つまり,ブラックホール時空の時間発展を追うには,
特異点を回避する手法が必要となる,これについては5.2節で説明する.
5.課題とその克服
5.1拡張された3+1形式
5.2ブラックホールを切リ取る
「ブラックホールの事象の地平線の外側には物
理的な情報は伝わらない」という性質を利用する,つまり,
事象の地平線の外側にだけ興味がある場合には,内側を切
り取っても気にすることはない.切り取ってしまえば,物
理的特異点も座標特異点も考慮せずに,数値計算を継続し
て実行できる.このアイデアは,1984年頃にアンルー(W.
Unruh)によって提唱され,切り取り技法と呼ばれている.
(引用終り)
以上