23/03/02 12:29:53.53 9VV/Djf0.net
>>250,251
うーん、例えば、
導来関手が登場しないので、Liuの高次順像の定義が一見複雑に見える(導来関手による定義から導ける性質だが、知らない人は面を喰らう
一方導来関手を知っていればそれを使った高次順像の定義はなんてことは無い)
チェックコホモロジーと層係数コホモロジーの「関係」が全く言及されておらず、古典的(このある種の「違い」は、専門ではないがCech hypercohomologyに繋がるなど一つの研究テーマであり重要だと思う)
もちろんExtも登場しない
また、Liuにはスペクトル系列が登場しないから、「ネータースキーム間の射による連接層の高次順像が連接層」という命題は、固有射ではなく射影射に制限されてしまっている
Liuはホモロジー代数という今では整備されたトレイルを出来るだけ通らない道を選んでいるが、これが通れるならそもそも初めから導来関手辺りまで勉強出来ると思うし、その方が効率的