純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)13at MATH
純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)13
- 暇つぶし2ch110:代数学シンポジウム報告集, (1996). pdf 九州大学 数理学研究科 金子昌信 はじめに個人的なことを少し。自分がはじめて j invariant というものに出会ったのがいつだっ たか、もう正確には思い出せませんが、 “official” には、学部4年のゼミで伊原康隆先生のもと、 Lang の “Elliptic Functions” を読んだとき、となるかもしれません。その時、参考文献に挙げて あった Fricke や Weber の本に少し分け入って以来、j 関数というのは数学の中で最もお気に入り の対象となりました。そのあと 院生 のとき近藤武先生の Moonshine の講義を聞いたりしてますま す愛着を深めていきましたが、その頃は自分で何か “j” について仕事が出来るとは想像もしていま せんでした。ところが博士課程も終りという頃に Noam Elkies の論文が出て、これが非常に自分の 好みに合って、幸いそこから一つ仕事が出来ました。それが阪大に助手にとっていただいて最初の 年で、山本芳彦先生に初めて数式処理なるものの存在を知らされ、手ほどきを受けられたことも大 きな力となりました。その後 Don Zagier さんに出会ったりして、本当に幸運なことに、いくつか j に関する仕事が出来ました。自分としては望外の喜びで、j についての報告を書くこの機会に上 に述べた方々に心から感謝を表したいと思います。 以下の小文ではその “j” について、主に自分が関わってきたことを中心に述べます。歴史につ いてももっと調べて書けるとよかったのですが、力及びませんでした。他日を期したい(できれば) と思います。 つづく
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