純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)12at MATH
純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)12 - 暇つぶし2ch398:現代数学の系譜 雑談
23/01/03 19:50:08.23 aZhrx//w.net
>>390
>数学は水道方式でよくないか?
遠山啓先生ね
遠山啓 アンチ圏論的 と言った人 倉田令二朗
URLリンク(math.artet.net)
TETRA’s MATH 2011.11.15
倉田令二朗が、「遠山啓の現代数学観は反圏論的」という、その意味
 遠山啓著作集<数学論シリーズ4>『現代数学への道』巻末、倉田令二朗の解説を読んでいます。
 倉田令二朗は解説の最後で、「圏論」について言及しています。「今世紀なかばに発生した圏論は数学のあらゆる部門に浸透し,現代数学の様相を一変しつつある。これを無視して現代数学を語ることはできない。」という語り始めで、圏、対象、射、合成、合成の結合則、恒等射についてひととおり説明していきます。また、例としてSet(集合の圏)、Ab(アーベル群の圏)、Top(位相空間の圏)をあげ、略 関手に触れています。
随伴(adjoint)について説明したのち、「問題提起」と見出しのつけられた11行の文章で解説をしめくくっているのです。ここの部分をすべて抜き出してみます。
多くの部門での圏論の成功は疑いないところである。現在でもすべてがカテゴリゼされたわけではないが,現代数学は集合論的なものと圏論的なものの混在としてあることは事実である。こうした情況をふまえて,現代数学教育を見直すことが一つの課題である。ちょうど遠山さんが前期現代数学をふまえて数学教育を見直したように。
ところで,これまで見てきたとおり,遠山さんの現代数学観はすぐれて実体論的,<分解―合成>的,かつexplicitであって,そのかぎりにおいて数学教育現代化によく適合したものの,一口にいって,きわめて反圏論的であることはいなめない。圏論的思考はたんなる専門家好みの一つのスタイルにすぎないものか,それとも,一つの新しい普遍的な理念なのか。だとすれば,それはわれわれの日常的活動の何を顕在化したものなのか?
 こうなるとまた森毅の声がびんびん聞こえてきます。explicitというのは、はっきりした、明示的な、という意味があるようですが、確かに森毅がいうように、遠山啓の論調は「単純明解であるだけに,少し厄介なことになる.」のかもしれません。なお、銀林浩『量の世界-構造主義的分析』(むぎ書房/1975)によると、遠山啓の思想は反圏論的ではないようです。
(引用終り)
以上


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