22/12/22 23:54:59.26 Oc9CAOS3.net
>>17 誤変換訂正
7節 「x^n-a=0の作る拡大隊」クンマー拡大 が、参考になるだろう
↓
7節 「x^n-a=0の作る拡大体」クンマー拡大 が、参考になるだろう
さて
前スレより
スレリンク(math板:417番)
種を明かすと>>372の方程式
x^5 + 6 x^4 - 12 x^3 - 32 x^2 + 16 x + 32=0
の左辺は
Π_{k=1}^{5}(x-1/cos(2kπ/11)).
方程式のガロア群は5次の巡回群であり、代数解法が可能。
その解法にはζ_5が必要だが
最小分解体にはζ_5は「含まれない」が正解。
(引用終り)
ここを、上記>>17の石井本に即して補足する
1)クンマー拡大&クンマー理論から、
5次の巡回群→5乗根a^(1/5)によるクンマー拡大Q(a^(1/5),ζ)
の存在が分かる
(ζは1の5乗根)
2)これから、
問題の5次方程式のべき根表示が得られる
3)問題の5次方程式は、すべて実根だから、
最小分解体Q(α1,α2,α3,α4,α5)⊂R
で、実数R中なので、ζ(複素数)は含まない
また、5乗根a^(1/5)も含まない(前スレでの議論)
4)すべて実根だが、べき根解法には
複素数を含むクンマー拡大Q(a^(1/5),ζ)が必須であることは
還元不能問題として有名(>>13の通り)
5)5次の既約な多項式からなる方程式が、可解になるのは
そのガロア群が、位数20の線形群になるとき(あるいはその部分群のとき)
具体的には、位数20のF20フロベニウス群、位数10の二面体群D5、位数5の巡回群Z5(前スレに書いた通り)
6)このいずれの場合も、ガロア群の位数に5を因子として含むことから
クンマー拡大Q(a^(1/5),ζ)が必須で、べき根表示には、あるaの5乗根が必ず使われる
(aは、上記クンマー拡大を適用する直前の拡大体に含まれる数)