純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)12at MATH
純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)12 - 暇つぶし2ch13:現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP
22/12/22 20:45:29.85 Oc9CAOS3.net
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前スレより
スレリンク(math板:381番)
>>370-372

”可解な既約5次方程式の代数解法には
 必ず5乗根が必要なことを示せ。”


いまの5chの他のスレでは、回答がない可能性大だ
よって
簡単に、ここに書けば
1)ガロア第一論文の最後にあるように、
 既約5次方程式で可解な場合には、方程式の群は位数20の線形群になる
 (アルティン第3章3節、Coxガロア理論下、彌永 ガロア本 第二部などご参照)
2)既約5次方程式で、重根を持たないとする(これ重要)
 根 a1,a2,a3,a4,a5 の5つは、相異なるので、
 巡回置換 (a1,a2,a3,a4,a5)が存在し、従って位数5の巡回群が方程式の群に含まれる
3)ガロア第一論文の最後にあるように、方程式の群の可解列で、最後{e}(下記では{1})
 の一つ前が、位数5の巡回群になる。これに対応するのが、5乗根の添加で
 例えば x^5=aで ここから、1の5乗根が出る
 これで、上記への回答はほぼ終わりだ
4)さて、追加で下記三次方程式における還元不能問題がある
 (還元不能問題とは、下記のあるように全部実根でも、途中で虚数を必要とすることをいう)
5)5次方程式を含む一般の方程式の還元不能問題については
 Coxガロア理論下 第III部 第8章 8.6節に詳しい
6)例えば、
 命題8.6.4: M⊂Lはガロア拡大で、L⊂Rをみたし、
 ある奇素数pに対して[L:M]=pをみたすと仮定する。
 このときLはMの実べき根拡大の中に入り得ない
 証明(略)(Coxを見よ)
 この命題は、不還元の場合の解析において鍵となる道具であると書かれている
7)上記の「必ず5乗根が必要」については、これで分かる
 なお、詳しく書き出せば切りが無い(実はめんどくさい)ので、この程度で終わる
8)質問があれば、してくれ。答えられる範囲で回答する
9)なお貧乏人のサルは、本を持ってないだろうから、図書館で借りてよめ!w
 (また現役大学生なら、大学の図書館で読めるだろう)

つづく


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