純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)11at MATH
純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)11 - 暇つぶし2ch893:可解であると仮定する.n 乗根による表示は,ある a に対して 2 項方程式 x^n ? a の根を表すから,Fm ⊃ L となるような拡大体の列 Fm ⊃ Fm?1 ⊃ ・ ・ ・ ⊃ F1 ⊃ F0 = K であって,各々の i = 1, . . . , m に対してある ni ∈ N とある ai ∈ Fi?1 があり,Fi は x^ni ? ai の Fi?1 上の分解体となっているとしてよい. このとき Fi = K(n1√a1, . . . ,ni√ai) であるから,Fi は K 上のガロア拡大である.ただし ni√ai は x^ni ? ai の根の1つを表す ものとする.(仮定より 1 の ni 乗根は K に含まれるので,どれを選んでも以下の議論に 影響はない.) 体の拡大 Fm ⊃ K の中間体のガロア対応により, Hi:= Φ(Fi) = Gal(Fm/Fi) (i = 1, 2, . . . , m) とおく.このとき定理 7.2 より Gal(L/K) の部分群の列 {id} = Hm ⊂ Hm?1 ⊂ ・ ・ ・ ⊂ H1 ⊂ H0 = Gal(Fm/K) ができ,Hi = Gal(Fm/Fi) ⊂ Gal(Fm/Fi?1) = Hi?1 とみなせる.Fi ⊃ Fi?1 はガロ ア拡大であるから,Fi をガロア拡大 Fm ⊃ Fi?1 の中間体とみなせば,Fi に対応する Gal(Fm/Fi?1) の部分群が Hi であり,定理 7.2 により Hi は Hi?1 の正規部分群であり, Hi/Hi?1~= Gal(Fi/Fi?1) が成立する.さらに定理 9.1 により Hi/Hi?1 は巡回群である. 以上により Gal(Fm/K) は可解群であることがわかった.Fm ⊃ L ⊃ K と L が K のガ ロア拡大であることと命題 11.1 により Gal(L/K) ~= Gal(Fm/K)/Gal(L/K) も可解群である. つづく




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