22/07/13 07:43:56.14 GoWStbYf.net
>>729
つづき
次に,なぜ「日本の」現代数学なのか?なぜ,国を限定して いるのか,いうことが気になった.日本の大学に勤務して,参加 するセミナーは,日本人の講演者が大多数であるが,自分が研究 している数学が,日本のものであるのか,アメリカのものである のか,はたまた中国のものなのか,そんなことを意識することは まったくない.というか,そんなふうに分けることなど,できる はずもない.納得はいかなかったが,結局横山さんの最初の計画 通りに,「日本の現代数学」をタイトルにすることになった. しかし,できあがったものを通して読んでみると,たしかに日 本人の数学者の業績の紹介が中心になった.日本人が個人の経験 を基に執筆しているのだから,あたりまえといえばあたりまえで ある..
この本では,数学のすべての分野が網羅されているわけではな い.そういう意味で,これから研究テーマを見つけようと思って いる読者のガイドにはならない.しかし,数学の研究が人間的な 活動としてどのように行われているのか,舞台�