21/05/17 07:23:57.61 QZBefhAf.net
>>96
つづき
定理 9 (K. G¨odel, 1938) V = L (すべての集合は構成的である)を仮定すると,Δ12 集合で,非可測なものが存在する.
証明. V = L を仮定すると R 上の順序型が ω1 の整列順序で R2 の部分集合として見
たとき Δ12 集合となるものが存在する.フビニの定理により,もしこの集合が可測とする
と,この集合も,この集合の R2 での補集合も測度 0 となるが,このことから R2 の測度
も 0 であることが帰結されてしまい,矛盾である.QED
一方,定理 3 の証明では実は ZF + DC + “すべての実数の集合はルベーク可測” の成
り立つモデルを構成する過程で,ZFC + “すべての射影的集合はルベーク可測” の成り立
つモデルが構成されていた,したがって,
定理 10 (R. Solovay, 1970) ZFC + IC が無矛盾なら,ZFC + “すべての射影的集合はル
ベーク可測である” を満たすようなモデルを構成することができる.
上の結果での Solovay のモデルは連続体仮説も満たすものになっていたが,ここでの
証明に少し変更を加えると,同じ仮定から,ZFC + ¬CH + “すべての射影的集合はルベー
ク可測である” のモデルを構成することもできる.言い換えると “すべての射影的集合は
ルベーク可測である” という命題からは連続体の大きさは決定できない.
一方,到達不可能基数よりずっと大きな ? つまり,その存在の仮定がずっと大きな無
矛盾性の強さを持つような ? 巨大基数の存在を仮定すると,そのことから,すべての射
影的集合のルベーク可測性が帰結できる:
定理 11 (S. Shelah and H. Woodin, 1990) 超コンパクト基数が存在するなら,すべての射
影的集合はルベーク可測である.
上の結果での超コンパクト基数の存在は,後に,H. Woodin により,定理 6 でも現れた