ガロア第一論文及びその関連の資料スレat MATH
ガロア第一論文及びその関連の資料スレ - 暇つぶし2ch868:132人目の素数さん
23/02/25 20:18:23.69 ZowC59iz.net
>>793
つづき
1996 年から 1997 年にかけて数理研はミラー対称性や高次
元代数多様体論のスペシャルイヤーであったと思う。数学教室の廊下の
掲示板に数理研のプロジェクト関連の来日予定数学者一覧というような
紙が貼ってあった。当時の私はその貼り紙を見て、数理研の大学院に進
学して一般次元の代数多様体を分類してしまおう!と軽く考えたのかも
しれない。若者は自分の能力を理解していないので、全部解決しちゃえ
ばいいのだ!と思って数理研に進学することを決めたように思う。1997
年に大学院に進学し、そこから私の高次元代数多様体論の修業生活が始
まるのであるが、当時は高次元代数多様体論は冬の時代だったと思う。3
次元極小モデル理論は 1980 年頃から 1990 年代初め頃で主要な問題はほ
ぼ全て解決されていた。4 次元以上の多様体についての極小モデル理論は
まだまだわからないことだらけであった。1980 年代に 3 次元極小モデル
理論のブームに乗った比較的若い人たちは新たな研究対象を見つけ、様々
な方向に研究を展開していっている感じであった。当時の森脇先生は私
がいるところで山木さん (私の同級生で森脇先生の学生) に向かって「も
う双有理幾何学はやることないよ」と言っていた。いずれにせよ、私が
高次元代数多様体の双有理分類を目指して大学院に進学した当時は、飯
高プログラムはおろか極小モデル理論も冬の時代だったような気がする。
ちなみに、最近聞いたフィールズ賞受賞者である Caucher Birkar の講演
では、1990 年代初めに 3 次元極小モデル理論関連の問題がほぼ全て完成
したあと 2000 年過ぎの Shokurov の仕事までの間を drought(干ばつ) と表
現していた。
(引用終り)
以上


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