ガロア第一論文及びその関連の資料スレat MATH
ガロア第一論文及びその関連の資料スレ - 暇つぶし2ch825:132人目の素数さん
23/02/24 20:57:14.04 9XII1Ge4.net
>>754
つづき
1 はじめに
この講義では行列式 (determinant) について概説し, あわせて和算ついて
紹介する. 和算とは, 江戸時代に日本で発展した日本固有の数学である. 当時
の日本は鎖国していて海外との学問的交流はほとんどなく, 和算は西洋の数
学とは独立に発展してきた. しかし明治維新とともに学校教育などに西洋の
数学“洋算”が採用され, 和算はおとろえていった. ただし珠算1だけはその後
も伝えられ実際に役立っている.
さて, 行列式は現代数学においても重要な概念である. 行列式は日本で江戸
時代に発見されたけれども当時は海外に知られることなく, のちにヨーロッ
パでもまた日本とは独立に発見されたものである. 現在では行列式は線型代
数学の中で行列 (matrix) などとともに学ぶのが一般的であるけれども, ここ
では行列や一次変換にはほとんどふれず行列式だけに話を限定する. なお, 用
語や記法は, 江戸時代のものでなく現代のものをもちいる. つまり, ここでも
ちいる数式の書き方は欧米と共通のもの, また用語の多くは明治時代に西洋
の数学を取りいれたときに作られたものである.
行列式の歴史について. 前述のとおり行列式の理論は日本とヨーロッパとで
独立に発見されている. まず, 関孝和2が方程式論の研究の中で高次連立方程
式の消去法の考察から行列式を発見し, その理論を“解伏題之法” (1683年) に
述べている. 行列式の計算の図解は 1992年発行の関孝和生誕 350年記念切手
に, 関の肖像画の背景に描かれている. 関孝和が発見して図解したのと同じ三
次行列式の計算法はヨーロッパではサリュー3の発見といわれ, 書物に発表さ
れたのは 1846年が最初である.
(引用終り)
以上


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