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>>539
訂正
広島大学公開講座 高橋浩樹 登録日:2005年2月19日
↓
広島大学 高橋浩樹 登録日:2005年2月19日
さて、ついでに下記
URLリンク(math0.pm.tokushima-u.ac.jp)
広島大学 高橋浩樹 岩澤先生の思い出
(抜粋)
岩澤健吉先生が1998年10月26日に81歳でお亡くなりになりました。大学4年生のころから岩澤セミナーに出席する機会にめぐまれ、以来偉大な数学者として、またその高潔なお人柄に尊敬の念を抱いておりました。あまり仰々しいことをするのを先生は好まれないでしょうから、あのときこうおっしゃっていたなあということを少しずつ思い出してひかえめに書いてみようと思います。
私が駒場での土曜セミナーに出席するようになったのは1990年、大学4年生の秋でした。このセミナーにはほぼ毎週岩澤先生が出席され、別名「岩澤セミナー」と呼ばれていました。基本的に整数論の話題が中心で、さすがに岩澤先生を前にしての講演はレベルが高く、院生の私には大変でしたがずいぶんと勉強になりました。なお、このセミナーは私の師匠の中島匠一先生が世話役をされ、藤崎先生、三輪先生、草葉先生、堀江先生、市村先生、朝田先生、山村先生、福田先生、諏訪先生、栗原先生、青木先生、田口さん、山岸さん、川内さん、田谷さん、藤田君、八森君、都地さん、松野君、落合君らが主な出席者でした。加藤和也先生の体論の講義のときに「岩澤先生という偉い先生が土曜日に駒場にいらっしゃっている」と聞いたのが土曜セミナーを知った最初だったように記憶しています。
右のノートは1992年春頃に先生が私たちに示された問題で、修士論文の一つのテーマになりました。 URLリンク(math0.pm.tokushima-u.ac.jp)
「どうしたらよい講義ができるのでしょうか?」という質問に対してはお答え下さいました。
「多くのことを話そうとせず、話題をひとつに絞って話すことです。」
私のように教育経験が浅い者は「あれも、これも」と話して、結局記憶に残らない講義になってしまうものです。ひとつを絞る潔さ、そしてその大事なひとつを印象深く話せることが大事なのでしょう。とはいっても、頭で分かっていてもなかなか実行できないのが常です。日々の講義や演習のなかで、先生の言葉どおりにできない自分をもどかしく感じます。