20/09/19 08:33:57.17 5vG6tTQ1.net
>>463 補足
(引用開始)
21世紀の現代社会の”テンソル”は、大きく3種ある
1.AI数学の単なる数の多次元配列を、コンピュータ内の処理として扱うための道具(これは最近出てきた)
2.物理のテンソル:代表例が3次元弾性力学の応力テンソルと、アインシュタインの一般性相対性理論の4次元時空のテンソル(最古の概念はこれ)
3.抽象代数学のテンソル:多重線形
この3つは、ある視点(切り口)では共通点もあるが、一方ある視点(切り口)では別物と理解する方が、良い面もあるのです(^^;
(引用終り)
3種のテンソルのうち
1のAI数学の単なる数の多次元配列をテンソルと呼ぶ
最近の流儀。コンピュータ数値計算の発展で、こういう流儀の方がシンプル。
”テンソル”って、格好良い名前つけるけど、本来のテンソルとは別もの
2の物理のテンソルで、下記引用は土木の連続体力学PDFから
これは、アインシュタインのころのテンソルです
”1.2.8 二階テンソルの成分,三次元正方行列”にあるように、
”座標系を固定するという条件のもとで,成分 Ai j および正方行列 [A] を二階テンソル A と同一視して扱い”
式 (1.39)とか、式 (1.40)とかのみが、テンソルです。式 (1.40)にならない正方行列は、テンソルではない
(補足:式 (1.40)だと正方行列 [A] は6成分で足りる。一般の正方行列は9成分だから、一般の正方行列には(連続体で使う)テンソル以外も入っているのです)
3の(雪江)抽象代数学のテンソルは、>>470に書いたけど、n次とか あるいはもっと抽象化したテンソルを扱う(圏論によるテンソル積をベースにしてね)
実際、テンソル積は、現代数学のいろんなところに顔をだすよ(^^;
3つのテンソルの違いを、覚えておくのが良い
「この人は、どの立場で”テンソル”と言っているのかな?」を意識しないと、初対面の人とは話が混線するだろうね(^^;
つづく