20/09/09 23:43:59 ooZO5lQ5.net
>>299
つづき
この話で、佐藤超関数を思い出す
一変数なら、簡単に一変数正則函数との境界上での「差」で定義できるが
しかし、多変数になると、オリジナルの佐藤理論では、層係数コホモロジー理論を使う必要があった(下記、片岡 清臣)
これは、是非覚えておくべき
層の理論は、上記 秋月康夫にあるように、”n≧2”で威力を発揮するということを!!(^^
URLリンク(www.ms.u-tokyo.ac.jp)
超局所解析と代数解析を巡って
片岡 清臣
2017年3月21日,於:東京大学大学院数理科学研究科
(抜粋)
P4
1変数の佐藤超関数f(x)は
f(x) = F+(x + i0) F(x -i0)
と解析関数F±(z)を使って書けて直観的にもわかり易い.
しかしn変数佐藤超関数は
B(Rn) := HnRn(Cn; OCn)
のように解析関数の層OCnを係数とし,実軸Rnに台をもつ相対コホモロジー群の元として定義される.
従って,理解するには,多変数解析関数の基本的性質 + 層係数コホモロジー群の消滅定理
などかなりの予備知識が必要.
(引用終り)
以上