純粋・応用数学(含むガロア理論)4at MATH
純粋・応用数学(含むガロア理論)4
- 暇つぶし2ch265:面だけをあつかった Enriques は多重種数 Plurigenera と補助的に不正則数 irregularity を選んだ。それに対して代数的でない複素曲面もあつかった小平 は,第1ベッチ数と幾何種数および第1 Chern 類に着目した。 Enriques による相対極小な代数曲面 S の「分類」は以下のようなものである。 (0-2) P1 = 1, q = 0。K3 曲面。KS ~= 0。 (1) Pm = O(m):ある m > 0 に対して,|mKS| は底点をもたず,ΦmKS は S から代数曲線 B への全射を定めて,その一般のファイバーは種数1 の非特異曲線(楕円曲面)。とくに mKS は B の因子の引き戻しになっ ている(ただし KS そのものが B の因子から来るとは限らない)。 この「分類」は,曲線の場合と比較するときわめて不完全である。(-∞) や (0-1), (0 - 1*) については問題ないが,K3 曲面(およびその商空間であ る Enriques 曲面)が位相的にどういう構造をもっているのかわからないし, 楕円曲面についての情報も茫漠としている。そして一般型曲面についてはほ とんど何も情報がない。K3 曲面や楕円曲面の構造を理解するためには,代 数曲面のカテゴリーを複素曲面に広げて考える必要があり,それを実行した のは小平であった。 つづく
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