純粋・応用数学(含むガロア理論)3at MATH
純粋・応用数学(含むガロア理論)3 - 暇つぶし2ch485:現代数学の系譜 雑談
20/08/19 11:20:11.04 bglsLP4c.net
>>428 補足
(引用開始)
( 0 と自分自身以外にイデアルをもたない環を単純環という。)

26.K を体 (例えば C ) とする。 K 上 n 次全行列環 Mn(K ) は単純環であることを示せ。
(引用終り)
蛇足だが、証明の方針は
1.{0}以外のイデアルIの存在を仮定する
2.仮定より、 A ∈ I で A≠0(零行列)なる行列Aが存在する
3.行列Aには、aij ≠ 0 なる成分が存在する
4.このaij ≠ 0 なる成分を持つ行列Aを使って、単位行列 E ∈ I を導けば、I=Rが導ける
 このときに使えるのが、
 R中に存在する行列(ここにはいろんな部品が落ちている)
 と、積(R中の行列とAの積が、イデアルIに入る)。両側イデアルを仮定すると、Rの行列を左右から掛けることができる。
 aij^-1 EkiAEjl=Ekl の式 から分かるように、左から掛ける Ekiのkで行の位置kの調整、右から掛けるEjlで列の位置lの調整ができる
 行列単位 Eklが任意にできれば、対角成分を持つものの和 E11+E22+・・・+Enn →E(単位行列)ができる
 単位行列 E∈ I から、I=R
そういう流れですね
この流れは、行列環以外でもほぼ同じで、
”Rが体のときに単純環になる”という証明も同じ方針ですね
(体の話は、行列よりずっと簡単で、A≠0(数として零)から、即体で逆元の存在が言えて、単位元 1 ∈ Iが言えます)


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