20/06/14 21:41:49.72 1kqaL5Im.net
>>6
(ポイント抜粋)
εを大きくとってε =1とし,{rad(abc )}^2を考えてみる。
すると,c<{rad(abc )}^2に対する例外は,1個もみつからなくなる
(ただし,ほんとうに例外がないかはわかっていない)。
では,累乗の数を2からどんどん下げていくとどうなるだろうか。
結論をいえば,“有限個の例外” だけがみつかるようになる。
これらからみちびかれた予想が,ABC予想なのである。
「和」が「積」を制限している
では,このABC予想が真に意味することとはいったいどのようなことなのだろうか。
実はABC予想は下のような別の書き方もできる。
このことから読み解いていくことにしよう。
下の不等式(2)のKは,前ページの不等式(1)における“ 有限個の例外”を吸収する役割をになっている。
つまり,不等式(2)では,Kを十分に大きくとることによって,有限個の例外はすべて,このK倍の範囲内におさまってしまうのだ。
ここで,Kの下限(最小値)はεによって決まる。
εが大きければ,Kが小さくても不等式(2)の右辺はある程度大きくなるので,不等式(2)は容易になりたつが,εが0に近いときは,不等式(2)をなりたたせるためにKを大きくしなければならない。
一般に,Kの下限は,εが小さいほど大きくなる。
つづく