20/05/13 20:17:17 fChrPFrq.net
>>637
追加
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環の圏
(抜粋)
数学の特に圏論における(単位的・結合)環の圏(かんのけん、英: category of rings)Ring は、すべての(単位元持つ)環を対象とし、すべての(単位元を保つ)環準同型を射とする圏である。他の多くの例と同じく、環の圏は大きい(すなわち、すべての環の成す類は集合でない真の類である)。
具体圏として
環の圏 Ring は具体圏(英語版)、すなわちその対象は集合に追加の構造(いまの場合、加法と乗法)を入れたものであり、その射はそれら構造を保つ写像である。環の圏から集合の圏への自然な忘却函手(英語版) U: Ring → Set が、各環をその台となる集合へ写すことによって(つまり、加法と乗法という演算を「忘れる」ことによって)与えられる。
この忘却函手の左随伴 F: Set → Ring は各集合 X に X の生成する自由環を対応させる自由函手である。
環の圏を、アーベル群の圏 Ab 上の、あるいはモノイドの圏(英語版)[要リンク修正] Mon 上の具体圏と見ることもできる。具体的に、乗法あるいは加法をそれぞれ忘れることによって、二つの忘却函手 A: Ring → Ab および M: Ring → Mon が得られる(つまりA は環の加法群を取り出す函手、M は環の吸収元付き乗法モノイドを取り出す函手である)。
この二つはいずれも左随伴を持つ。A の左随伴は、任意のアーベル群 X に対し(それを Z-加群と見て)テンソル環 T(X) を割り当てる函手である。また M の左随伴は、任意のモノイド G に整係数モノイド環 Z[G] が対応する。
つづく