20/05/02 20:48:12 qpZJrq8I.net
>>652
つづく
§2. 「その後」(最近の発展)
2.1. 「古典的」結果たちの補完と一般化
1.3 で紹介 (復習) した, 双曲的曲線に対する「古典的」結果たちを補完したり一
般化したりする結果が以下のように得られています.
Stix [S1][S2]
k: Fp 上有限生成, non-isotrivial, (Isomk) (πt1 版)
証明は, (TQ), (M1Q) の証明のやり方で (TFp ) に帰着するというものですが, (TQ),
(M1Q) の場合と同様に, 有限体上の (TFp ) で示されるのは絶対版 (Isom) であるのに
対し有限生成体上で (まず) 示すべきものは相対版 (Isomk) であるという差を埋める
必要があります. この部分で標数 0 の場合に使えたある議論が使えなくなるため, 工
夫を要します. それが, この仕事の新しい貢献です.
[T1] A. Tamagawa, 代数曲線の数論的基本群に関する Grothendieck 予想, in 第41回
代数学シンポジウム報告集, 1996, pp. 73?82.
(引用終り)