20/04/12 11:34:56.53 hAg37Ryy.net
21世紀の数学が、あまりにも巨大化して、もう個人では、その分野の専門家でないと、細かい話はフォローしきれない
そういうことだと思う(それは、望月ブログにも書かれていたが)
数学業界のDR持ちのプロでも、下記の要件を満たす人、何人いる?
専門外では、全部満たすのは難しいよね
その上で、準備論文数百ページ、本論文600ページ読まないと、成否が判断できない
まあ、そういう時代なのでしょうね
でも、それは説明(プレゼン)がへた
ってことのようにも思います(^^;
(参考 前スレ>>869より IUT理解の最低限)
URLリンク(www.kurims.kyoto-u.ac.jp)
望月新一
(抜粋)
修士課程への入学を希望する学生に対しては次のような予備知識を
要求しております:
(1) 代数位相幾何の基礎的な知識(=基本群や特異コホモロジー)
(2) リーマン面の基礎的な知識(=line bundleやRiemann-Rochの定理)
(3) 可換環論やスキーム論の基礎的な知識(「松村」、「Hartshorne」を参照)
ただし、特に(3)については完全な理解を要求するのではなく、内容に対して一定の「親しみ」さえあれば、
入学してからセミナーなどで復習することは可能です。
なお、仮に修士課程に入学し、私の学生になった場合の、少なくとも最初の一年間の「カリキュラム」は
大体次のとおりになります:
(a) 「松村」、「Hartshorne」の復習
(b) 複素多様体や微分多様体の理論の復習
(c) エタール・トポス、エタール・コホモロジー、エタール基本群
(d) 曲線やアーベル多様体のstable reduction
(e) log scheme の幾何
(f) エタール基本群のweightの理論
また、これらの基本的なテーマの勉強が済んだら、
(i) crystalやcrystalline site, crystalline cohomology
(ii) Fontaine氏が定義した様々な「p進周期環」
(iii) p-divisible groupsとfiltered Frobenius moduleの関係
(iv) Faltingsのp進Hodge理論
(v) p進遠アーベル幾何
(vi) p進Teichmuller理論
のようなp進的なテーマに進むことなどが考えられます。((v), (vi)については、本サイトの「論文」、
「過去と現在の研究」、または「出張・講演」をご参照下さい。)