20/04/26 16:51:30 YS0mzk37.net
日本初のフィールズ賞受賞者、小平邦彦氏の言葉
『πが無理数であることのニーベンの証明を初めて読んだとき、その事実に対する理解が深まったとは思わなかった。
証明を知らないのになぜπが無理数と信じていたかというと、小学校でそう教え込まれてきたからである。
ニーベンの証明は巧妙な手品をみたような気がしてわかった気がしなかったが、それを繰り返しノートに書き写しているうちにわかったと思うようになった。
証明は繰り返しノートに写しているうちに大脳の中で何かが起こってわかった、ということになるらしい。
デデキント切断について記憶がないのはたぶんまったくわからなかったから飛ばしたのであろう。
自ら数学科に入学したような者ならε-δ論法も百篇ノートに写せば必ずわかるようになると思う。
繰り返しノートに写すというのは数学の一つの勉強方法だと思う。
私が繰り返しノートに写してもわからないという経験をしたのは数学基礎論である。
数学基礎論というのは最も厳密な数学であるから、克明にその論証をたどれば明晰判明にわかるだろう、と思ったら明晰判明どころか曖昧模糊であることがわかった。