現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む83at MATH
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む83 - 暇つぶし2ch179:132人目の素数さん
20/02/11 15:32:42.24 Ft3PUJtH.net
(>>169の続き)
Case3):平面 R^2 上の半径1の円周で囲まれた円の外側に有理点 A(x/z,y/z) が存在するとき。
このとき、確かに平面 R^2 上の半径1の円周で囲まれた円の外側に有理点 A(x/z,y/z) は存在し、(x/z)^2+(y/z)^2>1 を満たす。
よって、x^2+y^2>z^2 を得る。故に、平面 R^2 上の半径zの円周で囲まれた円の外側に有理点 B(x,y) は存在する。
3つの正整数x、y、zについて、0<x<z かつ 0<y<z なることと 0<x/z<1 かつ 0<y/z<1 こととは同値である。
また、確かに 0<x<z かつ 0<y<z だから、x^2+y^2<4z^2。よって、x^2+y^2<(2z)^2 から ( x/(2z) )^2+( y/(2z) )^2<1 を得る。
zは正整数だから、2zは正整数である。よって、有理点 C(x/(2z),y/(2z)) は平面 R^2 上の半径1の円周で囲まれた円の中に存在する。
3つの正整数x、y、2zについて、0<x<2z かつ 0<y<2z なることと 0<x/(2z)<1 かつ 0<y/(2z)<1 なることとは同値である。
また、確かに 0<x<2z かつ 0<y<2z である。よって、確かに 0<x/(2z)<1 かつ 0<y/(2z)<1 である。
平面 R^2 上において、4つの有理点 O(0,0)、C(x/(2z),y/(2z))、A(x/z,y/z)、B(x,y) はその順に一直線上に並んでいるから、
(x/(2z))^2+(y/(2z))^2<1 に注意すると、θの定義と 0<θ<π/2、0<x/(2z)<1 から、
或る2より大きい実数sが存在して、cos(θ)=(sx)/(2z)。このとき、同様に考えると、θの定義と 0<θ<π/2、0<y/(2z)<1 から、
sin(θ) はsを用いて sin(θ)=(sy)/(2z) と表わされる。よって、cos^2(θ)+sin^2(θ)=1 から、(x/z)^2+(y/z)^2=(2/s)^2 を得る。
故に、s>2 から (x/z)^2+(y/z)^2<1。仮定から n≧3 だから、(x/z)^n+(y/z)^n<1。
しかし、これは仮定で等式 (x/z)^n+(y/z)^n=1 が成り立つと仮定したことに反し矛盾が生じる。
Case1)、Case2)、Case3)から、有理点 A(x/z,y/z) が存在し得る位置について、何れの場合においても矛盾が生じる。
背理法が適用出来るから、背理法を適用すれば、どんな3以上の整数nに対しても、x^n+y^n=z^n を満たす3つの正整数x、y、zは存在しない。


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