19/11/26 14:23:30 rKDBhwFV.net
【定理】pが奇素数のとき、x^p+y^p=z^pは、自然数解を持たない。
【証明】x^p+y^p=z^p…?を、z=x+rとおいて、x^p+y^p=(x+r)^p…?とする。
?を積の形に変形してrを求める。x,y,z,rは有理数と仮定する。
?を(x/r)^p+(y/r)^p=(x/r+1)^p, (y/r)^p-1=p{(x/r)^(p-1)+…+x/r},
r^(p-1){(y/r)^p-1}=p{x^(p-1)+…+r^(p-2)x}…➂とする。
➂はr^(p-1)=pとした場合、r=p^{1/(p-1)}となる。?はX^p+Y^p=(X+p^{1/(p-1)})^p…➃となる。
rは無理数となるので、➃は仮定に反する。
➂の右辺に、a(1/a)を掛けるとr^(p-1){(y/r)^p-1}=pa{x^(p-1)+…+r^(p-2)x}(1/a)…?となる。a(1/a)=1となる。
r^(p-1)=p以外の場合は、r^(p-1)=paとなる。r=(pa)^{1/(p-1)}となるのでrは有理数となる。?はX^p+Y^p=(X+(pa)^{1/(p-1)})^p…?となる。
?のX,Y,Zは?のx,y,zのa^{1/(p-1)}倍となるので、X:Y:Z=x:y:zとなる。よって、?も仮定に反する。
∴pが奇素数のとき、x^p+y^p=z^pは、自然数解を持たない。