19/07/28 19:26:08.20 g58LjaBv.net
>>701
スレ72 スレリンク(math板:327番)
327 返信:現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [sage] 投稿日:2019/07/09(火) 17:22:19.54 ID:dWLe5DI8 [8/8]
(抜粋)
まあ、時枝で一番怪しいところは、
「決定番号の大小比較の確率」ですよね(^^;
簡単のために、x、y二つの変数で考えよう
1)x、yが任意の自然数として、P(y>x)=1/2は仮定を置かなければ導けない
∵ (x、y)の座標面で考えて、x>0、y>0のいわゆる座標面の第一象限での無限個の整数点(格子点)を考えるて
y>xなる点は、無限個あり、P(y>x)=∞/∞ の不定形になるから
2)これを補足すれば、n有限の n>x>0、n>y>0 の領域を考えると、y>xなる格子点の数はおよそ(n^2)/2 で、全体がn^2なので
P(y>x)=1/2が成り立ち、n→∞の極限を取ればいい
しかし、yの方を2n>y>0 に緩めると、y>xなる格子点の数はおよそ(n^2)(3/2)に増え、全体が2(n^2)なので
P(y>x)=3/4が成り立ち、n→∞の極限を取れば、3/4で1/2と異なる値が得られる
要するに、n→∞の極限を取る前の(x、y)の領域の形状によって、いびつな形の領域の極限をとれば、極限値は変えられるので不定形である
3)さらに、上記1)2)は、x、yが自然数が一様分布であるとき(つまり、任意の数nはただ一つの場合)の議論だ
ところが、>>300で示したように、決定番号は一様分布と異なる非常に特異な分布を持つので、一様分布のような単純な、大小比較の確率の議論にならない
つまり、決定番号の非常に特異な分布を踏まえて、さらにきちんと上記2)のようなn→∞の極限を取る証明こそが求められるのだ
ところが、n有限の箱の場合、時枝の手法が成立しないので
(>>313ご参照)
n有限から→∞の極限を取ることができない
これが、時枝の手法が成り立つように見えて、本当は成り立たない理由だろう
なお、不成立の証明はあくまで関数論の反例構成による。上記は、不成立メカニズムの説明です(>>300より)(^^