現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む73at MATH
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む73 - 暇つぶし2ch724:です。赤い所に矢が刺さると「当たり」だとします。矢がどこに刺さるかはまったくのランダムです。ただし、矢が水色の円の外に出ることはないとします。外に出ても無視して勘定に入れないと思ってもかまいません。 このとき、矢が赤い所に当たる確率はいくつでしょうか? というのが問題です。 解答例その1: 水色の円の面積は 1×1×π = π、赤い円の面積は 1/3×1/3×π = 1/9π だから、赤い円に矢が入る確率は 1/9。 解答例その2: 円は、中心から放射状に出る長さ1の線分が集まって構成される。どの線分に矢が刺さるかは同じ確率なので、1本の線分だけを考えれば十分。線分のなかで赤い部分は全体の1/3なので、赤い部分に矢が刺さる確率は1/3。 結果が違います。さて、どちらが正しいのでしょうか? 種明かし どちらも間違いとは言えません。どちらが正しいと決定もできません。「矢がどこに刺さるかはまったくのランダムです」が曖昧な前提だからです。(前提をハッキリさせて、正誤を決めることもあります。) 確率分布(確率測度)がないと赤い円の確率の測りようがありません。この問題では確率分布が明示されてないので、解答者が各自で決めています。それぞれが想定した確率分布が違うので解答も違ってきます。矛盾があるわけではありません。つまり、擬似的なパラドックスなのです。 まとめ 確率分布(確率測度)を決めないと、確率を云々することは出来ません。 Rでシミュレーションすると分かりやすいですね。




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