現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む72at MATH
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む72 - 暇つぶし2ch882:現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む
19/07/14 11:48:31.61 ruEy4AW/.net
>>769 補足
>時間について2階の微分方程式なので、そこは都合が悪い
その通りだが、EMANさんが、うまく下記で説明しているね
下記を読むのがいいでしょう(^^
URLリンク(eman-physics.net)
EMANの物理学・量子力学・ディラック方程式
曲芸ディラックの技が冴える!
(抜粋)
ディラックの考え
 これまでの解説にも度々出て来ているディラックだが、彼はクライン・ゴルドン方程式の負の確率の問題について考えていた。
 そもそも、この式の左辺が時間の 2 階微分になっているのが問題である。2 階微分の方程式を解く時には二つの初期値、すなわち、初期の波動関数の値と、初期の波動関数の 1 階微分の値を自由に決めることが出来る。これでは制限が無さ過ぎて、確率が負に変化するような解も容易に許されてしまうのは当然だろう。
 現実の粒子の振る舞いを正しく表す方程式は時間の 1 階微分の形式になっているに違いない。
 そうすれば、存在確率の時間微分が 0 だと一度決まってしまえば、その後の存在確率は変化しなくて済む。シュレーディンガー方程式の場合に確率流密度を考えた時の考え方が復活できることになる。
 しかしそうすると相対論の問題にひっかかることになる。相対論では時間と空間を同等に扱うことを要請している。つまり、ローレンツ変換したときに形式が変化してしまうような法則は相対論にふさわしくないわけだ。
 ところがシュレーディンガー方程式を見てもクライン・ゴルドン方程式を見ても空間座標については 2 階微分になっている。それをそのまま使ったのでは、ローレンツ変換したときにどうしても式の形式が保てない。
 座標の 2 階微分を変換すると時間の 2 階微分が表れてきてしまったり、空間微分や時間微分が入り混じったような、元には無い項が表れてきてしまうからだ。(クライン・ゴルドン方程式では、うまい具合に微分のところがダランベルシャンで表せる形式になっているのでこういう問題は起きないで済んでいる。)
 正しい方程式は空間座標についても1 階微分の形式になっていなければならないはずだ。
 ここまでのことをまとめれば、正しい方程式は次のような形式であるに違いない。


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