現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む62at MATH
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む62
- 暇つぶし2ch53:延性公理,第2に特殊な形の集合の存在(つまり空集合と最低限1つの無限集合), 第3に既存の集合から新たに集合をつくる手段の提供(ペア,和集合,関数適用,べき集合), 第4に自分自身を含むような集合の排除(ラッセルのパラドックスなどの排除)のための 正則性公理,第5に選択公理です. 上で書いた新たに集合を作る手段の関数適用のところは, 集合への関数適用の結果は集合になる という公理ですが,もとはここには分出公理(集合の中からある性質を持つ要素だけを取り出したものは集合)があったが,1922年に Fraenkel によって上に書いた公理に置き換えられたとのことです. しつこいかもしれませんが,さらに ZFC の公理系の全貌を簡単にまとめた図を描いておきます. もう一枚の図で補足しておきます.ポイントは, 考察する世界(ユニバース=集合の集まり)を構成するのに,まず集合のタネとして 空集合と最低1つの無限集合を仮定すること すでにある集合から新たに集合を作る手段として4つの方法を用意すること こうしてできた集合の性質として,外延性,正則性,選択関数の存在を課すこと です. http://www.cs-study.com/koga/set/pictures/ZFC-Summary02.png 実は選択公理も集合を作るので,「集合の生成手段」に入れても良いかもしれません. ただ,「選択公理を仮定すれば...」というように,ほかのZF の公理系との結びつきは多少弱いように思うので,この図では別のところに書いています.
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