現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む62at MATH
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む62 - 暇つぶし2ch135:現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む
19/03/09 10:38:04.74 9Sqq12HI.net
>>117
つづき
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2004年10月10日(日) 正則の公理
(抜粋)
重様な概念である「整順(well founded)な関係」を定義します。
[整順な関係の定義]
集合 上の二項関係 R(x,y)が整順(well founded)であるとは次の条件を満たすことである。
(略)
言い替えるとXの空でない部分集合に対して R(x,y)のYに「極小元」が存在するという感じでして、
実際定義で現れる(略) に対するの極小元と呼ぶのです。
さてここで「正則の公理」を導入して、すべての集合がVの要素であることを証明する準備が出来ました。
[正則の公理(axiom of regualarity)]
(略)
[定理]
(略)
言い替えると
(略)
もっとはっきりと言い替えると
クラスVは集合全体のユニヴァースである!!
正則の公理を「基礎の公理(axiom of foundation)」と呼ぶこともあります。
正則の公理の導入により、集合全体がこのように「空集合から巾集合を順序数 にそって積み上げ、それを合併の公理により張り合わせる」という集合を拡張 する三つの大きな操作、
即ち「巾集合の公理」「合併の公理」「置換公理」に より美しい形で表現可能であることは驚きであるとともに、
現代の集合論の公 理の整合性を強く示唆するものであると思うのであります。
さて証明ですが、まず次の事実に注意します。
 正則の公理→任意の集合上で∈は整順な関係。
この事実は「正則の公理」が「任意の集合は∈に関する極小元を持つ」という事実を表現していることに注意すれば明らかです。
さらに次の事実に注意します。
xを推移的な集合とするとき x∈V
これを証明するためには x⊂Vであることを示せば十分です(x の各要素のrankを考える)。
実際そうでないとすると、(略)となるので(略)に関する極小元を(略)とすします。
するとzの極小性により(略) の推移性により (略) の定義に矛盾します。最後に次の事実
x∈V ←→ tc(x)∈V
を示せば定理の証明は完了ですが、これは推移的閉包の定義によりほとんど明 らかです。
つづく


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