19/01/19 09:41:15.51 sK9fzKOh.net
>>290 補足
(引用開始)
いったい無限を扱うには,
(1)無限を直接扱う, (2)有限の極限として間接に扱う,
二つの方針が可能である.
確率変数の無限族は,任意の有限部分族が独立のとき,独立, と定義されるから,
(2)の扱いだ.
素朴に,無限族を直接扱えないのか? 扱えるとすると私たちの戦略は頓挫してしまう.
(引用終り)
”任意の”は、基礎論的には、全称記号∀です
英語では、"any" ですが、"for all"(全て)でもあります
「素朴に,無限族を直接扱えないのか? 」とおかしな記述
集合で考えましょう
可算無限集合Aで、その集合の元に対し
∀a∈A→aは整数
が言えれば、A ⊂Z(整数の集合)
で、Aは整数の集合(Zの部分集合)
が言える。
現代数学では、可算無限集合だからと言って、大騒ぎの必要もない
確率変数の(可算)無限族とて同じこと。無限族を、一つの集合として見れば良い
そうすると、無限族の要素について、語るのは通常のことにすぎない
確率変数の独立の定義が、X1とX2と、二つの組み合わせから始まって
n個の組み合わせに至り、n→∞を考えるのもまた、自然な流れ
ここで、”n→∞”という曖昧さの残る表現を避けて、全称記号∀を用い
”∀有限部分族が独立”とするのも、全く自然な現代数学の表記にすぎない
これについて、上記の(1)と(2)を分けること自身が、間違い
ZFCの集合論上で、数学を論じる以上、
集合としての(可算)無限族について、何かを語るためには、
その集合の要素について、語るしかないのだから
なお、無限の対象について
”任意の有限部分族がXXのとき,XX,”という言い回しは、現代数学では結構普通で
コンパクト性定理(下記ご参照)でも、この表現が使われている
URLリンク(ja.wikipedia.org)全称記号
全称記号
(抜粋)
全称記号(universal quantifier)とは、数理論理学において「全ての」(全称量化)を表す記号である。
通常「∀」と表記され、全称量化子、全称限量子、全称限定子、普遍量化子、普通限定子などとも呼ばれる。
つづく