17/08/26 09:51:45.31 rK9paIyp.net
>>23 つづき
6. 研究テーマ
次に、低次元系の非線形光学応答の研究を始めた。
普通は、教科書に載っている非線形応答係数の計算公式は認めてしまって、それを具体的なモデルで計算するところから始めるのだろうが、私は原理的なところを理解しないと気が済まない質なので、非線形非平衡統計力学の勉強から始めた。
そして、教科書に載っている公式が、限られた状況でしか成り立たないことがわかり、愕然とした。
そこで、とりあえず、その限られた状況での低次元系の非線形光学応答を調べることにした。
そうして得られた予測も、若い優秀な実験家が実験してくれることになり、ほぼ予想通りの結果が得られた。
ただし、定量的には、広いエネルギー範囲の寄与を計算することの困難から、十分には解明できない点も残った。
つづく