17/08/19 18:32:16.85 du7mecbW.net
>>113 補足
”日本で本当に独創的な研究を始める人は少なかった。岩澤(健吉)はその少ないひとりだが、一方小平(邦彦)は非常によくできるにもかかわらず、私やレフシェッツ、ホッジなどの仕事を完成するようなことしか手を出さなかった。
ごく最近、やっと彼自身の考えに基づく研究が出始めた。もっともっこれは岩澤が小平よりすぐれた数学者だという意味ではない。私の言いたいのは、小平のようにすばらしい数学者が、自分のアイデアを見出だすのにこんなにも遅れたことで、これはまさに驚くべきことだ。
しかし、戦後、日本の若い人の間に、自分のアイデアを持って始めようとする者が増えてきた。特に君たちはみな高みをねらっているが、日本でこのような傾向ができたのはごく最近のことで、非常によいことだ。”
ここまで、小平先生をこき下ろせる、ヴェイユをなんと評すべきか?
あるいは「自分のアイデア」をもっとも重視する、フランス人の視点からの小平評なのかもしれない・・(^^
URLリンク(ja.wikipedia.org)
アンドレ・ヴェイユ
(抜粋)
アンドレ・ヴェイユ(Andre Weil, 1906年5月6日 - 1998年8月6日)はフランスの数学者である。20世紀を代表する数学者の一人。思想家のシモーヌ・ヴェイユは彼の妹。児童文学者のシルヴィ・ヴェイユは彼の娘。
業績[編集]
数論、代数幾何学に大きな業績を残した。ヴェイユ予想は数論と代数幾何学の深いつながりについて予想したもので、リーマン仮説の類似の一つであるが、その後のセールやグロタンディークの活躍につながるものである。またヴェイユ予想の解決は20世紀の数学の大きな出来事でもあった。
彼はブルバキの中心的なメンバーであった。ヨーロッパの多くの言語に通じていて、サンスクリットのバガヴァッド・ギーターは彼の愛読書だった。空集合の記号 O も彼の考え出したものだが、これはノルウェー語のアルファベットの一つである[6]。
数学史に関する造詣も非常に深く[1]、その一端はブルバキの『数学史』からもうかがい知ることができる(ブルバキに数学史を載せることは彼の発案で始まった)[7]。
つづく