17/08/19 18:29:59.14 LB3Hl+jp.net
それはWeil先生の有名なお言葉ですが、非常に重たいものを感じますね。先生はご自分の師
であらせられるHadamardから「Fermat予想とRiemann予想を課題として与えられた」という様
な事を仰って居られますが、それでこその『良い問題は数学を正しい方向に導く』という様な趣
旨のお言葉も残されて居られます。まあ「綺麗事だけしててもダメ」という戒めではないかと。
要は与えられたカタナを振り回すだけとか、或いは言葉遊びを厳しく戒められるご注意かと。
このWeil先生の教えがきちんと守れてる数学者がどれだけ居るのかとは思うんですが、先生
は谷山氏の数学は高く評価して居られたそうです。私が直接知ってる範囲内だと、先ず佐藤
幹夫とか、そして大Gelfandとか大Gromovとか、そういう『自分自身の素朴な考えを大切にす
る人達』ですかね。佐藤さんなんて頭の回転はトロいし、知識も然程でもないし、でもあのしぶ
とさですか、とにかく「絶対に自分を騙さない」というのは、正に『研究者の鑑』ではないかと。
あの「よ~しを」みたいな反面教師が身近にあれば『こそ』、こういう本物の研究者の有難味が
全身に染み入りますわ。
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